お椀一杯の愛

ちいさなお腹を満たす一杯だけ

全世界の人たちを救うためにも

自分一人が生き延びるためにも

大事なだれかと生きるためにも

ちいさな体を満たすだけでいい

愛に大きさも量も関係ないから

大食いコンテストで競うことは

食べ物を胃腸に流しているだけ

愛に小食な君のままでいいんだ

虚飾のヴァーチャルと幻想のリアル

無価値な自分を恐れている
無力な自分を知りたくない
奴隷であることを誤魔化し
歯車であることを正当化し
生きていくために必要だと
楽をするのは甘えなんだと
お互いに言い聞かせながら
SNSで多くとつながって
世界中の情報を手に入れて
ひとりじゃないと思いこむ

無限の可能性なんて綺麗事
夢は叶うなんて無責任な嘘
君のことを知ってもいない
言葉のプロ達に騙されるな
生きてる時間は限られてる
若者は瞬く間に老人になる

日々を生きるだけのために
君は生まれてきてはいない
君が忘れてしまってること
君を突き動かすものは何だ
命に代えても譲れないもの
流されて見失っていたもの
それにいま気づいてほしい
君は無駄に死んじゃだめだ

どうしていいのか分からない君に

何をしたらいいのか分からないとき
そのまま何もしないでいつづけたら
何かしたい人の道具にされてしまう

ひっぱってくれる人が好きな女性は
けっきょく振り回されてしまうだけ

どうしていいのか分からないときは
いちばん危険なんだって自覚をして
とりあえず何かをするか姿を隠そう

ひきこもってしまう人は弱くはない
仮面をつけて別人を演じるのもいい

何をどうしたらいいのかを知るには
防御をしながら攻撃の準備も進めて
小さなパンチを少しずつ強くしよう

そしていつかは捨て身の賭けに出る
あんがい簡単には死なないものだよ
怪我を負ってもどこか満たされてる

最後に勝てるかどうかは分からない
でも悔いは残らないと思わないかい

未来への希望

過去に戻る 誰かと体が入れ替わる
人気の映画やドラマの鉄板のテーマ

できるならやり直したい過去があり
自分以外の人になってみたい憧れが
フィクションの世界を求めるのかな

タイムマシンが本当に実現可能なら
未来からすでに誰かが来ていたはず

ヒーローやヒロインに変身する物語
何かの分野で成功すれば実現する夢
2.5次元のスターだって可能性はある

現実逃避と夢見る心は紙一重だけど
あきらめないで進み続けていく限り
最後はどうなるかは分からないよね

未来への希望を失わないでいる限り
いま生きていることが幸せに思える

ただそれだけを伝えてきた人がいた

エデンの果て

義務や偽善でボランティアを始めても
実際にやってみると奉仕は快感になる
誰かの役に立つことで感じる存在意義

素敵なことだけどそれって洗脳と同じ
体を動かしてると悩みは少し麻痺する
実は健康に悪いランナーズハイと同じ

この惑星の自然には深淵な叡智がある
見事なまでに葉っぱに擬態できる昆虫
寝ている間も休みなく働く心臓や胃腸

だから自然は素晴らしいと誰もがいう
なぜ手放しでそんなに美化できるのか
擬人化して自己陶酔する詩人みたいに

叡智があるならそこには作為がみえる
それを創造主と呼んで宗教にする前に
生身の誰かの仕業だとなぜ疑わない?

この星の自然が自然じゃないとしたら
問題の根本原因と解決策はそこにある
確かめようのない問いはタブーとなる

自然に従うのが生き物の生来の生き方
自然を守る者、畏怖する者、讃える者
誰もが自らを自然の子だと信じている

エデンの果ての大地に実る禁断の果実
その正体を暴こうと無謀な賭けに出る
そんな愚か者が一人ぐらいいてもいい

Respect

先輩に対し敬意を払っても
後輩に上からものを言うな

たかが数年、数十年の差だ
数千万年単位で魂を感じろ

生まれて数か月の動物すら
飼い主より賢かったりする

年の差でマウントを取るな
表層の知識で優位に立つな

ちっぽけな世界で生きずに
明後日より先の宇宙を臨め

年下を対等以下に見る者は
最も恥ずべき人間だと知れ

そして男は女を永遠に敬え

進化

刹那的に生きている人

永遠性に価値をおく人

前者はモノにこだわり

後者は心を大事にする

意識高い系と低い人達

本当に分かれてるのか

永遠は刹那に優るのか

モノは心より劣るのか

何の為に肉体はある?

何の為にモノを持つ?

悟って悠々と過ごす者

短い生涯を駆け回る者

寿命が尽きて死んだ後

どこかで目覚めるなら

悟った者はまた現世で

モノを軽視して生きる

刹那を生き抜いた者は

期せずして目を覚まし

一段上のモノの世界で

また刹那を駆け抜ける


二極化する進化への道

Dress like you

君の裸を見たいと思わない
お気に入りの服の君がいい

君の心を覗こうと思わない
奥深くにいる君を知りたい

裸になると僕は君を見失う
体が君を抑え込んでしまう
好きな服のほうが君らしい

感情や考えは君のごく一部
本性だと思ってほしくない
君は本当の自分を知らない

天使

老人ホームの昼食時間
食堂に賑やかに響く声
それは若い職員のもの
お年寄りは静かに座る

済んだなら片づけるよ
耳元で尋ねる大きな声
待って、私がやります
そっと近づく小さな声

がんばって食べようね
耳元で励ます明るい声
お年寄りがお箸を持つ
ゆっくりと口にはこぶ

食事後のトイレの前は
いつも車いすの大行列
後尾に並ぶ介護職員は
時計に目をやり苛立つ

今日からオムツにして
耳元で命じる大きな声
あ、私が代りますから
そっと近づく小さな声

その人は分かっていた
オムツは世話が楽でも
トイレとは永遠の別れ
一つ尊厳が消えること

職員の午後の休憩時間
楽しく談笑する輪から
小さな声の主は離れて
うす暗い廊下へ向かう

トイレタイムの名残の
床の汚れを拭き取って
落ちているゴミを拾う
そしてまた輪に戻った

誰も気づいてないけど
片田舎の小さな施設で
ぼくは天使を見たんだ

シンクロニシティ(Short Version)

偶然の一致  - シンクロニシティ

それは単なる偶然ではない

心理学者のユングも認めた科学的な事実である

これは机上の空論ではない

私も身をもって体験した正真正銘の実話である

高校生の頃 - 心労多くして

宿題をしてこなかった私は

休み時間にシャーペンで課題を仕上げていた時

予想外の出来事に遭遇した

シャーペンの芯が無くなってしまったのである

その時にコトンと音がした

横切った級友がシャーペンを落としたのである

私は級友の背に呼びかけた

そのシャーペンを私にしばらく貸してほしいと

級友は快く承諾してくれた

しかしその後に再び予想外の出来事に遭遇した

赤色の芯が入っていたのだ

遠ざかる彼の背中に私は大きな声で呼びかけた

「芯、黒にしてー!」