危うい疑似オカルト・スピリチュアル・寄付団体

UFO・異星人・スピリチュアル・オカルト等の分野で、信頼できる〝まともな〟人の割合は(国内外及び存命・故人も含め)、私の印象では千人に一人くらいしかいないように思いますが、表面的には良識ある人物に見える人がほとんどですから、見分けるのは容易ではないでしょう。むしろ、いかにも異様な雰囲気の人たちのほうが実害は少ないのです。

いっぽうで、「UFOの存在やその推進機関(自然な電磁フリーエネルギー)は地球社会の根幹を変えてしまうものなので、権力者たちはそれを隠ぺいしている」と、政府に情報公開を求める運動で寄付金を募っている正義の人たちもいますが、私が彼ら(複数の団体)の全てと距離を置いているのは、寄付金の使途明細について公開しておらず、また、彼らが目的のためには手段を選ばず、偽りのUFO映像等をプロパガンダに利用しているからです。どのような理由であれ、たとえ地球や人類を救う目的であれ、嘘をつく人は最後には自己保身に走るという残念な事実を私は何度も目の当たりにさせられてきました。

この業界にはびこるプロたちは巧妙な詐欺師たちです。しかし悪意のある者はごく一部で、大半はそういう生き方しかできずに他人を巻き込んでしまう迷惑な(ある意味で気の毒な)人たちなのです。たとえば、社会から孤立してしまった人や、世間や周囲からなかなか認められない人が、〝地球以外の星の友人たちがいる自分〟〝異星人からは認められている自分〟という人格を形成してしまったり、または、孤独な幼少期の経験から、星空の世界に自分を見守ってくれている保護者を求めて自称コンタクティになったり、中には幻聴・幻覚症状を異星人からのメッセージや異次元世界と信じ込んでしまう人たちもいます。また、実の親からあまり愛情を注がれなかった人が、「私は前世でキリストの子供だった」等と信じることで心の安定を得ている場合もありますので、一定の同情の余地はあるかと思いますが、多くの場合、そういう人を格好のカモにしている自称霊能者やチャネラーがお墨付きを与えているものです。

目に見えないものが一番大切だとは思いますが、証拠を示せないものだけで人々を導こうとする自称教師たちには私は関心がありません。自分の過去世は〇○星の指導者だったとか、高次元存在に守護されている等と私に言ってくる人たちには、「だから何?」としか感じません。そんなアピールをするよりも、公園のゴミ拾いをしてもらったほうが世の中の役に立つでしょう。

精神世界系の人たちには、「既存の社会常識にとらわれない」という口実のもとに、異性関係の乱れた人が多くいます。不倫相手を〝ソウルメイト(魂の伴侶)〟などと正当化したりもします。

私は、「政府は異星人やUFOの真相を隠している」とか、「UFOとの公式コンタクトのために宇宙人のメッセージに耳を傾けよう」などと主張する気はありません。これはUFOマニアの人たちですら中々見抜けないことですが、信頼性のある立場の人たちの証言を正確に紹介している専門家たちですら、その本質が偽りによる誘導であることは、しっかりと見れば一般の人でも容易に分かります(まさかそんな嘘をつかないであろうという素直な人たちの盲点を利用しているからです)

UFO等について内外の政府機関や軍関係者などが、なんらかの情報を隠ぺいしているのは確かでしょうが、地球を訪れている可能性のある生命体が、私たちと公式な接触をしたいと望んでいるとしたら、自称コンタクティやチャネラーを通してでなくとも、一般市民に分かるように容易に意志を公式表明できるはずです。

だから地球に異星人は来ていないんだという意味ではなく、いまだに戦争をしているような野蛮な惑星の生き物と接触したいとは思わないのが普通ではないでしょうか。未知の惑星の調査や標本採取のためにきているのなら、見つからないように作業を終えて帰っていくはずです。関わり合いになるのは避けるでしょう。

私は、”UFO業界”の人たちが言っているような、「UFOのクリーンで無限大のフリーエネルギーで地球の環境危機を救おう」などとも言いません。今の地球人にそんなものを与えたら、軍事利用されてしまいますから、とんでもないことです。非常に残念ではありますが

核兵器の廃絶とか、憲法をどうするとか、そういう外側の問題だけではなく、かといって、霊的世界とか異次元世界などのオカルト的なものに逃避してしまうのでもなく、人間として普通に心身共に健全に生きているために、地に足をつけて、命の本質を見つめ直し、自然を探求し、科学的な姿勢で真実を学習していくために、目に見えるものと、見えないものを同じくらい大切にしていく姿勢が必要になってくるはずです。

「目に見える証拠を見せられなければ信じられないのは愚かな人です」と、上から目線で説く人もいますが、見方を変えれば、「証拠を見せる必要がないから、嘘を言ってもバレることはない」という便利な逃げ口上でもあります。中には人目を引くために証拠を映像などで見せる人もいますが、そのほぼ全てはトリック等が暴かれています。綺麗な言葉だけで本物の証拠が伴わないものは、どこか真実味の欠けた不自然さが感じられるはずです。

精神世界系の〝ワクワク〟する話や、〝あなたは宇宙人の魂を持つスターシードだから地球に馴染めないんですよ〟などという言葉に喜んでいるのは、スピリチュアルという名のジャンクフードで感覚が麻痺してしまった不健康な心の状態に他なりません。

「あなたがこのセミナーに来たのは偶然ではありません」

「あなたは特別な使命を持った選ばれた人なのです」

「急がないともう時間がありません」

これらの文句は詐欺師たちが使う三種の神器です。自尊心を満たして、慎重に考える時間を与えない策略です。

そういう教師たちに従っていったら、地球を卒業するどころか、堕落してしまうだけです。極端な主張や不自然な満面の笑みで聞き手の心を煽る人たちには、どこか病んだものがあることが感じ取れるはずです。誰かや何かに依存する安易な道を選ばないで、自分の足でしっかりと着実に歩いていくことが大切です

ニセ予言者やニセUFOコンタクティ等の支持者の人たちに共通するのは、私がその内容や映像の誤りの証拠を指摘すると、彼らは予言者やコンタクティの人格を褒めるか、逆に私の人格を貶めることに努め(「ネガティブなことをいう貴方は不幸な人ですね」などと言って)、肝心の誤りの指摘については「取るに足らないこと」と軽視することです。「予言が外れても動機が愛であるから間違っていない」、「UFOが本物ではなかったとしても、メッセージが素晴らしい」といって・・・。 申し訳ありませんが、私にはそれらに愛も素晴らしさも感じられないのです。

ただ、私は詐欺師やその支持者たちを論破したり説得しようとは思っていません。純朴な人たちが騙されないように、できるだけ公開の場で過ちを指摘してきているのです。張本人たちにまともな話は通じません。「それはUFOではなく金星ですよ」と言えば、「金星に擬態しているUFOなのです。私には波動の違いで分かります」などと答えたりするからです。では、そこにあるはずの本物の金星はどこにあるのかという話になるのですが、中には、「実は地球からは本物の金星も太陽も見えないのです。あれらは全て擬態した巨大UFOなのです」と主張する人すらいます。さらに、「ほら、その証拠に消えたでしょう?金星が消えたりしますか?」などと加えてきたりもします(実際は雲に隠れて見えなくなっただけなのですが・・・)。そんな彼らも、反核や動物保護を熱心に唱える〝正義の人〟たちでもあるのです。

私は親族に長崎原爆の被爆者をもつ広島出身者として、あえて言いますが、核兵器廃止など、モノを持たないことよりも、人間性を変えなければ根本的な解決にはならないのです。個性的な人が自分を個性的だと特に自覚していないように、穏やかな性格の人は平和という概念を特に実感してはいないものです。「愛と平和」のスローガンを掲げている人たちは往々にして暴力的な手段を取ります。物理的な非暴力だけでは心の暴力性まで消せません。

争いや不和を無くすためには、それと戦ったり否定したりするよりも、その原因を理解することが必要となってくるでしょう。それには思想やメッセージによる啓蒙だけではなく、日々の生活における物理的な問題の解決に向けての努力も同時にしなければ片手落ちになってしまいます。ですから、現実から逃げず、現実に縛られることもない、バランスのとれた取り組みが大切になるはずです。

■チャネリングによるメッセージ等について

私がチャネリングメッセージを信じない理由はシンプルです。嘘であるからです。当たらない未来の予言、ねつ造だと判明してるドゴン族のシリウス伝説や青森のキリストの墓伝説の引用など、高次元存在であるはずの者たちが、地球の都市伝説(作り話)を真実であるかのように語っているのです。しかし支持者の人たちは言います ― 「事実かどうかは重要ではない。大事なのはメッセージが心に響くかどうかである」と。すみませんが、私にはそれらのメッセージも心には響きません。この分野に独特の、綺麗な嘘をつく人の匂いを感じるからです。

チャネリング本というのは、アルコール度数の低い缶チューハイのようなもので、心をほろ酔いさせる作用があります。そしてどこか不自然な笑顔(いわゆるスピ系スマイル)を浮かべさせます。それは一種の躁鬱病で、ほろ酔い状態の時は「愛ですよ~調和ですよ~」とご機嫌ですが、酔いがさめると、途端に暗い表情に戻ります。そのため、チャネリングメッセージ依存症になるのです。スピ系ビジネスは麻薬ビジネスと同じなのです

また「私の前世は○○だった」とか「私は宇宙連合から選ばれた者です」等の、心の鎧(よろい)やコスチュームで素の自分を覆ってフォロワーを増やしている人たちの主張に私は関心がありません。自称〝体をもたない高次元の光の存在〟のメッセージ等は、一時的な対処療法(心の痛み止めやモルヒネ的な薬)としての有用性は認められても、根本的な治癒や解決をもたらすものではありません。

スピリチュアルの世界では、「私は(貴方は)もう物質次元を卒業する段階にいます」と語る人たちが少なくありませんが、本当に卒業に近い人は、この世界から逃避することなく、最後までとどまって、後進のサポートにつくために居残ろうとするはずです。

「自分は他の星(または精妙な高次元)からこの地球(または物質的な世界)に生まれてきたから、この世界では生きにくい」と感じている人を、「宇宙人の魂を持っている人」だとスピリチュアルの世界ではよく言われるそうです。地球人の意識の波動を上昇させるために、あえてボランティアとしてこの不自由な世界にやってきたそうです。それについては証明できませんので、言った者勝ちです。

ただ、私の目には、そういう人たちは、たとえば、アメリカに語学留学でやってきたのに、日本人同士で集まって、「私たちはここの人たちとは違うんだ」と確認し合っているような残念な姿に見えてしまいます。もし、彼らが高次元から地球にやってきたのだとすれば、おそらくそれは地球人の救済のためではなく、ここで学ぶべき課題があるからでしょう。平たくいえば、落第してきたのだと思います。なぜなら、本当に地球を救いにやってきた人たちは、地球人と同化して、地球人に成りきろうと努力するはずだからです。そうしないと救えないからです。

ですから、「私たちはもうこの物質世界を卒業する段階にいます」と言っている人たちは、ただの落第生なので、そういう人たちの集まりにいくことは、留年組の仲間に入ることになるでしょう。

私たちの苦悩のほぼ全ては、肉体を維持する衣食住の確保、病気、老い、美醜など、体を持って生きるからこそのものです。肉体を卒業する段階に達したという人は、この体を完全にコントロールできる能力、つまり永遠に老いない健康な肉体を維持できるはずです。よく聞くチベット等の聖者伝説には何も証拠がありません。

たとえば、現役時代にはレギュラーになれなかったスポーツ選手も、引退して観客席から試合を見ると、全体の流れがよく見えて、グラウンドの選手たちのすべきことをあれこれ指示できるようになりますが、自身がその見本を示せない教え、つまり現場の感覚から語っていない言葉は、次の展開を教える〝近未来の予言〟はできても、現役の選手たちの向上には貢献できません。体をもたない存在からのチャネリングメッセージが本質的な精神の向上をもたらさない理由がここにあります。

同様に、人間とはかけ離れた体の構造を持つ地球外生命体も、私たちに役立つものをもたらすことはあまりないでしょう。ですから、私は地球人と似通った人間型の異星人たち、我々の祖先であり、未来のモデルともなりえる進化した精神的・科学的な存在としての宇宙の兄弟姉妹の存在を探求し、彼らから学ぼうとしているのです。

真実は、必ずしも人をすぐに幸せにするとは限りません。たとえば、夫の浮気を察しながらも、知らないふりをしている妻は、安定した家庭生活を維持するために、事実を知ることを拒むこともあります。自分を〝ワクワク〟させてくれるものだけを受け入れたい人は、「真実は人それぞれ」という口実や、量子力学を誤用したパラレルワールド説や、不倫やストーカー行為を正当化するソウルメイトやツインソウルの概念を好んだりします。

宇宙人や高次元存在とのコンタクトやアセンション等を唱えている人も、この過酷な地球から脱出して、別の惑星や次元世界へ連れていってもらうことが望みであったりもします。

生まれ変わりの概念すらも、肉体の死を軽んじるカルト団体の教義に利用される危険性をはらんでいます。大災害を予言する終末論や、選ばれた人だけを救いに飛来する多数の宇宙船を待ち望む〝UFO教〟もこれから出てきそうです。

本当に真実を求めるのならば、自身のエゴや保身よりも、真実を優先する命掛けの覚悟が必要だと思います。中途半端な気持ちで宇宙の真理を探求するなら、むしろ世俗的な生き方をするほうが健康的でしょう。

テレビやネットに氾濫するインチキオカルトや嘘については、『TVオカルト ウソだらけ』というサイトが参考になると思います。