誤認UFO等の例

私はUFOの存在を肯定する立場ではいますが、これまで検証してきた限りでは、残念ながら世間でUFOとして報告されてきた事例の99%は何かの誤認か意図的な偽造(または偽証)でした。

ただし、誤認を悪用した例もあり、特にUFO映像として商売やセミナーに利用する〝UFO界のプロ〟たちが、光学的知識を持たない素直な一般の人たちを相手に使う手法、いわば常套手段として用いているのは、最初から通常の撮影をせず、赤外線カメラ(または暗視スコープや超高感度カメラ等)で撮影をした映像を見せるやり方です。

赤外線は被写体を白か黒で写し出しますので、宙を舞う虫や鳥が(あるいはホコリや水蒸気なども)白く光っているように写ります。光が膨張するので、輪郭も不鮮明となり、あたかも円盤のような形に見え、「これは虫や鳥の形とは明らかに違う」などと解説されます。また、飛ぶ速度の速い虫や鳥は、カメラの撮影スピードが追いつかずに、あたかも突然に空中に出現したかのように見え、見た目には遠近感が分からないため、空や背後の山から急に出てきたようにも見え、「異次元空間(ポータル)から出現したのだろう」などと、まことしやかに言われます。

また、星空を撮影した場合は、星々の間を縫うように一定の速度で真っすぐに進む人工衛星などもかなり明るく誇張されて写ります(ただし、肉眼でも惑星と同じくらい明るくフラッシュして見える人工衛星はよくあります)。〝UFOと交信できる〟と自称する人たちが、夜空などにレーザーポインターを照射し、UFOに呼びかける合図を送るタイミングと、虫や鳥、あるいは人工衛星が赤外線で白く大きく光って見えるタイミングが合えば、「呼び掛けにUFOが答えてくれた」=「コンタクトの実現」ということになります。彼ら自身は、コンタクティを自称しながらも、本当は異星人など信じていないのでしょう。嘘をつけば宇宙の友人たちに見放されてしまうという意識が皆無であるように見えるからです。赤外線や暗視スコープなどで撮影された映像をUFOだと主張する者たちは極めて疑わしいとみて差し支えないと思います。彼らの言葉にワクワクしている人たちは、いいお客さんにされてしまっているのです。

では、これから、よくある誤認や偽造の例をご紹介したいと思います。まず、非常に大ざっぱな区別のしかたとして、「フラフラと空中を漂っているもの」はUFOではない可能性が高いでしょう。以下に代表的な誤認の例から挙げていきます。

①誤認の例

●カメラの前を飛ぶ虫(日光を受け金属的に光り、突然に異空間から出現し消えたように見える。よく見れば羽根や触角、胴体のくびれが確認できるが、ピンボケに写るため、円盤型やパラボラ型UFOなどと紹介されたりする)

●鳥(羽ばたかずに滑空する鳥は円盤型に見え、晴天の昼間は銀色のメタリックな輝き、朝日や夕日を浴びるとボンヤリした発光体のように写る。羽ばたいていても、ピンボケの撮影では、丸みを帯びた発行体が飛行しているように見える

●外灯に白く光るコウモリ 

●レンズゴーストやシミ(半透明)※特に太陽や月の光の内外、街灯近くなど

●窓に映った室内照明やコップ、レンズや窓の水滴(クラゲ型UFO等とされる)

●風船(バルーンリリース:上空では気流の影響でバラバラに動くことが多い。銀色の楕円形の風船が白昼に強風に流されて回転しながら飛ぶ映像などもある)

●輝くリング型マルチコプターやラジコンヘリ 

●正面/後ろ向きの航空機の灯火(ズームや絞りのピンボケ作用でキノコ型や菱形に変形 ※米軍の低空演習エリアもある)、

●シャッタースピードを遅くして写した飛行機(側面にライトがついた細長い母船型に映る。ブレて複数に見える) 

●LED付き電飾凧 

●自然界の電磁気的な発光(プラズマ浮遊)※特に火山の上空や、気温差の大きい盆地の午後の空に見られる。または、球電(雷雨の際などに空中を浮遊する光の球。自然発生のプラズマと思われるもの)などがある。

●人工衛星や残骸の発光

人工衛星は一定のスピードで直線移動し、回転するものは日光の反射角度により点滅をする場合もある。移動スピードは高度によって異なるので、遅いスピードの人工衛星もある。軍事衛星等、非公表の衛星もあるので、公表リストにないからといってUFOとはいえない。

最近は高感度のカメラで星空が明るく写せるため、回転しながら明るくフラッシュする人工衛星を見せて「人工衛星の明るさではない」と断定する者もいる。薄い雲が流れている場合には、あたかも人工衛星が少し不規則に動いているかのような目の錯覚を起こす場合も少なくないが、よく映像を見れば一定の速度で直進していることが分かる。大部分の人工衛星は西から東に移動して見えるので、もしUFOが呼び掛けに応えてくれているとするならば、逆方向にUターンしたり、大きくジグザグに飛んでみせたりするなど、人工衛星ではありえない動きをしてくれるはずである。

●ランタン 

●飛行船や気球 

●照明弾、パラシュート落下ショー(訓練)

●光る地上物(また霧への投影) 

●山道の車や登山者のライト

●デジタルノイズ(NASAの画像等)

●低層雲や霧に投影されたサーチライトなど(弧を描いて集散を繰り返す等)

●金星、木星、シリウスなどの星(カメラのピンボケにより拡大して写ったりする)

●虹色にきらめく星など(レンズや大気中の水滴のプリズム効果による分光で複数色に見える)

●雷などの強い光を写した際にデジタル処理が追いつかずに光の柱ができるローリングシャッター現象や、光から垂直なラインが生じるスミア現象

●太陽柱(サンピラー)太陽の光が柱のように見える大気光学現象

※国際宇宙ステーション等から見える白い光の玉は、排出された水分の水滴が漂ったり、噴射を受けて飛んでいるもの

②偽造の例

●CG(コンピュータ・グラフィックス):円盤、白い玉(オーブ)の浮遊や分裂等

●模型等を透明ガラス等に貼って動かしたり、空の映像に合成して浮遊させる

●丸みを帯びた金属等を放り投げて撮ったもの

●窓に映る照明写真の加工

●夜霧等へのレーザー光投影(複数の薄明るい光体が孤を描く)

③映像のボケやブレに合わせた作り話(偽証)の例

●ブレて写った町の照明等について、「不思議な物体が音も出さずに飛んでいた」などといったり、ピンボケで菱形に映った星や、スローシャッター撮影で細長く写った飛行機や、スロー再生した鳥の群れなどの音声を消して、母船型や奇妙な形状のUFOを見たという作り話を添えるもの

私は高度に進化を遂げた地球外生命体や、彼らが飛ばしているであろう未確認飛行物体の真相を探求してはいますが、いわゆるUFO/宇宙人〝信者〟の方たちとは一線を画しています。

また、政府等に対するUFO情報の開示要求や、陰謀論に対しても距離を置いています。隠ぺいや陰謀はあるでしょうが、UFOの推進力と思われるフリーエネルギー等のテクノロジーは、地球人にはまだ提供されるべきではないと思います。軍事利用される恐れがあるからです。

実際には陰謀組織よりも、UFO/オカルト業界の人たちのほうが、偽りの情報を広めている現状を私は見てきました。下手にその問題点を指摘すると、大人の事情をわきまえない厄介者扱いされます。この種の業界では、嘘をつかなければ食べていけないという暗黙のお約束があるようです。その手法として、膨大な知識を駆使して、もっともらしい説を唱えたり、逆に奇抜なことで嘲笑を誘って注目を集めたりします。

「UFOがあるかないかを議論する時代はもう終わった。あるのは当たり前。今はその先のことを考えるべき時なのだ」― これは60年前から言われてきていることです。私もその通りだと思っていました。しかし、今は全く逆です。今はまだUFOの有無を議論する時代すら迎えていません。UFOなど何百回も見ているとか、UFOに何度も乗ったなどという自称コンタクティたちが巷にいる反面、存在する写真や映像のほぼ全ては偽造や誤認です。まともな検証をする人すら、ごく少数です。

「UFOがあるかないかの議論など馬鹿馬鹿しい。いま地球は危機を迎えているんだ」と主張するのは、オレオレ詐欺をする人間が「オレが本当に息子かどうかを疑ってる場合じゃない。いまお金が必要でピンチなんだ」と言っているようなものです。

実際は、UFOの有無よりも切迫した問題が確実にあるのですが、大衆の目をそこからそらしているのは否定派ではなく、「UFOに興味を持ってもらおう」を合言葉に、長年に渡っていい加減な発言を繰り返して信頼を損なわせてきた肯定派たちなのです。