UFOと誤認しやすい/疑わしい事例

はじめに

UFO映像に対する人々の反応はいくつかに分かれているようです。UFOだとすぐに信じる人は、あまり検証をせずに(または自称専門家の見解を信じて)UFOだと思い込みがちで、信じない人は(検証する場合も)最初から否定ありきの偏見で決めつける傾向があり、あまり関心のない人は、どちらでも構わないというオープンマインドな姿勢のようです。直感で分かるという人もいますが、それは高い感性である反面、面倒な検証を避ける口実である場合もあるようです。真相が究明されるまでは中立を保とうとする人が少数なのは、生物の防衛本能として正体不明なものは不安なので答えを出しておきたいという心理もあるかもしれませんが、自称専門家の場合は個人の都合で断定する場合が多いように見受けられます

広い宇宙には他の知的生命体もいるはずですから、地球を上空から観察しに来ていても不思議ではありません。宇宙に思いを馳せるのは良いことだと思いますが、問題なのはUFO出現を終末予言等の流布に利用しようとする輩がいることです。 今現在は危険なレベルのグループはないようですが、将来的にカルトの温床となる恐れはあります。彼らの空中軽挙説(UFOが選民だけを救うという思想)に必要なのは多数のUFO(又は巨大母船)であるため、カルト系は特に風船、照明弾、漁船、渡り鳥、上空待機の旅客機群など、群れをなす発光体をUFOフリート(艦隊)に仕立て上げようとします。巨大UFOに見立てられやすいのは太陽や月(または明るい惑星)と重なって輪郭が光った雲です。

選民思想は人間のエゴの究極の境地だと思います。もし選民が実在するならば、それは自分だけ良ければいいと考える優越思想者ではなく、大切な人たちのために犠牲となる覚悟をしている者でしょう

人の心理として、何かを信じたいという気持ちが強いと、普通であれば誤認だと納得できる証拠を半ば無意識に拒み、客観的な判断能力が落ちてしまいます。UFO研究(観測)歴〇〇年というキャリアは、人によっては偏った見方が習慣化している弊害があり、初心者の判断のほうが正確で、誤認も素直に認められるの場合が多々あります。

民放TVの特番等は、制作側も本当はUFOではないと分かっており、 映像のプロならば最初から正体を見抜いているケースが大半です。以前にTV朝日の特番で放送するUFO動画を制作会社から事前に見せてもらった際に、私がUFO映像の正体を証拠を添えて(制作会社のオフィス・トゥー・ワンに)伝えたにもかかわらず、放送ではUFOとして紹介されました。またフジテレビ系の下請け会社のスタッフに、放送されたUFO映像についてコメントをした際には「おっしゃる通り、すべてニセモノです」と正直に認めていました。それらにお墨付きを与えているUFO専門家らは、番組側の意向を察して(今後もオファーをもらうために)UFOだと認めているか、きちんと検証しない人ばかりです。

UFO界の流行りは赤外線や超高感度カメラで、光を拡大するために、肉眼で見えるものとは異なる異世界を写し出し、飛び交う虫や鳥を発光体に見せたり、星々の間を縫うように一定の速度で真っすぐに進む人工衛星などもかなり明るく誇張されます(人工衛星はしばしば目の錯覚でジグザグに飛んでいるように見えます)。UFOと交信できるという人たちが夜空にレーザーポインターを照射し、UFOに呼びかける合図を送るタイミングと、人工衛星が高感度カメラで大きく光って見えるタイミングが合えば「呼び掛けにUFOが答えてくれた」ということにされます。

また至近距離を飛ぶ虫や鳥は、撮影スピードが追いつかずに、まるで突然に空中に出現したかのように見え、「異次元空間(ポータル)から出現したのだろう」などと言われます。ピンぼけに写った虫や鳥の多くは典型的な円盤型UFOのシルエットに見えます。

また「UFOを召喚する男」として日本のTVでも紹介された某外国人は、離れた場所で待機した協力者に直前に銀色の風船を空に放たせるという手法を用いていました。もっと手軽に使えるのはLEDライトです。「頻繁にUFOを目撃する人」として国内で紹介されていたある人は、窓越しに青空を撮影し、カメラの背後でLEDライトを明滅させて窓ガラスに反射させ、空に滞空するUFO群のように見せていました。ずっと同じ位置で明滅していたので、撮影日からみて、クリスマスツリー用のLEDを使ったように思われました。LEDライトを動かせば移動するUFOに見せられたでしょうが、その場合はガラスへの反射が尾を引いて写ってしまうでしょう。

このような偽造や誤認を明らかにする私は、UFO信者的な人たちや、嘘を常套手段とする自称UFOコンタクティらにとっては厄介者で、彼らは反論できなくなると、論点をすり替えたり、苦し紛れの詭弁を弄したり、誹謗中傷をしたりして退散していきます。

いっぽうで、一般の方たちは誤認に対して素直に反応なさる方が大半で、「なあんだ、そうでしたか。短い間だけ夢を見させてもらいました。でも私はUFOは存在すると思います」等とコメントを下さいます。

「私には本物かニセモノかを見分けることは難しいなあ」と一般の方は思われるかもしれませんが、多くのニセ映像の場合、撮影されたUFOの至近距離(真下)に住宅街などがあるにもかかわらず、遠方から撮影した人以外には誰も見ていないという大きな矛盾が存在します。UFOだと断定する人にこの矛盾を指摘すると、黙り込むか、「UFOは遠くからしか見えないのです」等と奇妙な説明を返し、「わかる人にしかわからない」と言って検証から逃げていきます。

この項目は本来は数ページだけの予定でした。誤認の証拠を示せば済む話だからです。ところがUFOでなければ都合が悪い人たちが、偽りの〝科学的〟説明や偽りの証拠をもって執拗に反論を繰り返し、それらの偽りを私が指摘しなければならなくなった分だけ長くなってしまいました。私は反論者に礼儀を尽くして対応していますが、彼らは反論できなくなると沈黙し、私に浴びせてきた罵倒の言葉の数々を詫びることもなく逃げていきます。

ではこれから、UFOと誤認しやすいものの例を挙げていきます

①誤認の例

飛行機の白色閃光灯(飛行中および離着陸時のライト):比較的低めの空に、かなり離れた場所からでも、複数の明るく光る物体が見え、それが滞空(ホバリング)しているため、UFOと思いこんでしまうことがあるが、それは空港上空の着陸態勢(または着陸待ち)の旅客機を、滑走路と同じ方向の視線で見ている際に起こる誤認である。視線と同方向に飛んでいる飛行機は、静止しているかのように見える

飛行機が近づいてくると、左右に小さな点滅(緑と赤=衝突防止灯)が見分けられる。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 1574354222.jpg です

しかし、離れた位置では、緑と赤の点滅光は、明るい白色閃光灯に混ざって判別しにくくなり、波長の長い赤色が残ってオレンジに見えることもある(夕焼け等と同じ原理)

遠くの飛行機は、レンズや大気の影響で色も変わりやすい(上の動画より)

羽田空港では、高度およそ1,700~5,000 mまでの範囲で、5~10機程度を上空待機させることができる。羽田では最短で45秒に1回離発着があるが、2020年春からさらに便が増える(参照

飛行時の白色閃光灯や着陸灯(ランディングライト)は高輝度のストロボ光であるので、かなり遠くからでも見える。着陸灯は通常は高度3,000 m未満で点灯するが、高い高度で飛行機同士が接近している上空待機などの場合も衝突防止用に点灯する。以下の画像は上が白色閃光灯、中央が着陸灯、下が航空灯。他にも衝突防止用の灯が幾つかある。

参照元(上写真) 参照元(中央写真) 参照元(下写真)
参照元

検証以前のことであるが、空港付近は当然ながら上空には他の飛行機、下方には管制塔があり、仮にUFOがレーダーに写らなくとも、旅客機の機長や(10 km以内はレーダーから目視に切り替える)管制官らが肉眼で目撃し、不審な飛行物体はすぐに通報され、軍機がスクランブル発進してくるために大事件となる。さらに、光り輝く巨大なUFOが都市部や住宅街の低空に出現していたなら、遠方からの撮影者1名だけが目撃者であることは常識で考えてありえない。この当然の前提を踏まえないUFO肯定派が意外に多い。 映像をよく見れば、光は1分半~2分弱でフッと火が弱まるように消えて、またすぐ近くか少し離れた場所に出現することを繰り返し、いずれも消える瞬間にやや下降しているのがわかる。 以下は羽田空港の連続着陸の映像(30倍の早送り)

以下の動画も(動画内でUFOと断定しているベテラン研究家の方には申し訳ないが)典型的な飛行機の白色閃光灯の特徴を示している

以下の2つの動画は2分以上あるため、上空待機していた飛行機が着陸態勢に入って消えていき、新たな飛行機が順番待ちの列に加わっていく様子が写されている。

2019年8月

以下の動画には、左右の翼にある小さな衝突防止灯の点滅(赤と緑)も、はっきりと映っている

2013年1月

以下の動画の撮影者も、後日に左右の衝突防止灯を確認して、着陸待ちの飛行機であると納得している

2013年4月

ヘリコプター以外は上空でホバリングすることはできないが、その他の飛行機は旋回しながら上空待機(ホールディング)をすることがある。

参照: https://skyart-japan.tokyo/2019/09/02/2019-09-02/

上空待機の正式名は空中待機というように、待機するポイント(ホールディング・スポット)は羽田空港の上空だけでなく、神奈川や千葉方面にまで広がっており、混雑状況に応じて利用ポイントが決められるようである。以下は悪天候で着陸待ちが長かった際の状況

参照:https://twitter.com/i/moments/1034294985963655169

以下は上空待機の飛行機の映像。地上からの視線と飛行機の進行方向が重なった場合には、あたかも空中で静止しているかのように見えることもある。

ヘリコプターのサーチライト:特に室内から窓越しに遠方の空を撮影した場合は、光がボケて、衝突防止灯の点滅が判別できず、音も聞こえないので、「ヘリコプターではありえない」とコメントする自称UFO専門家たちもいる。サーチライトの回転によって、大きく発光して見える瞬間がある。ヘリコプターをUFOだと主張する動画は、いずれも遠方から撮影されたものであり、そもそも街の上空を低空で飛行する不思議な物体があれば、目撃者が多数いるはずである

以下の動画は、ヤフーニュースに取り上げられ、UFO研究家の竹本良一氏や韮澤潤一郎氏が「ヘリコプターではありえない」とUFO認定したものであり、理由として、翼が見えない、音が聞こえない、点滅光が見えない等と述べていた。

上の動画を見ると、外気音がしないので、室内から窓越しに撮影しているものと分かる。ガラス越しに撮影しているため、ヘリコプターのサーチライトが拡散されてボケてしまうだけでなく、かなりの遠方からの撮影なので、たとえ窓を開けて撮影しても小さな衝突防止灯は肉眼では見えず、音も聞こえないはずである。途中で消える現象は、サーチライトが回転しているためである。そもそも、大都会の低空を飛行しているので、輝くUFOであれば、至近距離で目撃した人が多数いるはずであるが、全く報告はない。

沖の漁船の明かり:沖の漁船の強い明かりは、あたかも上空に浮遊するUFOのように見える(私自身も海沿いでの観測時には常に目にしている)。UFO肯定派の多くはすぐに「原発を見守るUFOだ」と断定してしまう傾向がみられる。

以下の動画は、「TBS/JNNライブカメラがとらえた福島第1原発の上空に出現した7つのUFO」(週プレNEWS)とされているもの。

深夜の夜空や海を明け方まで観測し続けてきた私個人の感覚では、この映像の光の動きは、空を飛んでいるというよりも、海面を移動している船の典型的な動きだとすぐに感じた

光体群が撮影された後の昼間のライブカメラの映像を確認すると、それらは海面上にあったことがわかる(参照検証サイト)。大きめに写っている光を見ると、うっすらと海面に反射している様子が見て取れる(以下の画像)

光体群は沿岸の操業自粛海域(原発の半径10km以内)よりも遙かに遠方に見えるが、操業自粛海域は、沖合と港を往来する漁船の通過禁止海域ではない

原発を監視している東電も海上保安庁も、謎の発光体は確認しておらず、自衛隊のスクランブル発進もない。光体群は長時間に渡って映像に写っているが、上空に目撃したという報告は一切ない。そうなれば、おのずと答えは導かれるはずである。

なお、原発上空の雲の写真と比較すると、光体群が上空にあるように見えるかもしれないが、以下の比較画像で示したように、実際は原発上空には、(放射線の影響からか)かなり低空に雲がかかることがあり、水平線よりも下方に写っている

【補足説明】地球は丸いので、以下の図のように、地面や海面は弧を描いて(湾曲して)おり、見た目には、遠くなるほど沈んでいくように見える(参照サイト) 地球が平面ならば水平線や地平線は図の青い〇の位置になるが、実際には緑の〇の位置にある。

ウィキベディアに掲載の水平線の図に書き込みをしたもの

また、沖合のサンマ漁船の明かりは10kwの強力な輝度であるとのことなので、カメラに明瞭に写っても不思議ではない。なお、光体の撮影日は6月27日であり、福島の漁期は6月~翌年1月である。さらに、光体の出現時間(午前2時13分~3時50分)は、沖合での漁の時間とも一致する 。参照元:

週刊誌の取材記事では、現地の漁業組合が、原発の20km圏内での沿岸漁業の可能性をほぼ否定しているが、それより遠い海域については言及していない。また、同時間帯の操業は確認できず、7つもの多くの光が並ぶことはないとも語ったそうだが、沖合の船は、画面上は並んで見えても、実際には距離を取っており、以下のサンマ漁の様子(動画リンク)を見ると、沖合の周囲に多くの他の漁船の明かりが見える(空中に幾つも見える薄白いものは、船の明かりに反射した海鳥たち)

動画

実際のところ、取材班が翌月上旬に現地を訪れた際には、原発から2.5kmの双葉町の国道6号線沿い(海抜12m)からは何も不思議な光は見えなかったが、海抜33.5mほどの高台(原発から11kmの富岡町にある滝川ダム近く)にいたカメラマンは「今、飛んでいる」と報告し、午後7時半過ぎから深夜3時過ぎまでの間に数分おきに1、2個の光を確認している

さらにわずか20分の間に4つの光が出現る。高台からの光について取材班は、原発近くの低地から見える距離(海抜12m地点での身長170cmの視線からは約14km先)よりも先の船の明かりである可能性を示唆している。高台からの視界は同様に計算すると22kmほどである。

カメラの前を飛ぶ虫(日光を受け金属的に光り、突然に異空間から出現し消えたように見える。よく見れば羽根や触角、胴体のくびれが確認できるが、ピンボケに写るため、円盤型やパラボラ型UFOなどと紹介されたりする)

Devner, CO, USA (2012)

時折、UFO信者的な人たちが虫を撮影した際に、「この虫は、あたかも撮影者を観察しているかのように、カメラの前でホバリングを続けているので、昆虫型のUFOだろう」と思い込んでしまうこともあるが、さまざまな理由で虫がそのような動きをすることはよくあり、私の経験でも、虫がモニター画面の中央でずっとホバリングを続けて困ったことがあった。

(羽ばたかずに滑空する鳥は円盤型に見え、晴天の昼間は銀色のメタリックな輝き、朝日や夕日または人工照明などを浴びるとボンヤリした発光体のように写る。羽ばたいていても、ピンボケの撮影では、丸みを帯びた発行体が飛行しているように見える。画像加工で平べったくすると、さらにUFOらしく見える

また、鳥が夜間に明かりを反射して白い飛行物体に見えることを知らない人も多い。以下の動画はその一例

以下の動画はYahooニュースで不思議な飛行物体として紹介されたものである。

月明かりに接近するにつれて反射で明るくなり、離れると暗くなることから、自ら発光はしていないことが分かる。大きさの変化はほとんどないので、距離と明るさの関係はみられないが、カメラ方向に弧を描いて飛んできて、同様に逆方向に飛び去った可能性もある。以下は明るさの推移が分かる比較画像

ボヤケて写っているので、輪郭がはっきりとはしないが、羽ばたいているかのようにも見え、よくUFOと誤認される鳥(またはコウモリ)の写り方によく似ている。カメラの背後を移動する光がカメラ手前の透明カバー(カバーがあるかどうかは不明)に映りこんだ可能性を指摘する声もあったが、カバーがあるにしては満月のレンズゴーストが鮮明に写り過ぎているように見える、月明かりの近くで明るさが増すことの説明がつかないように思える

ニュースでは、「飛行物体が雲に見え隠れしている」とカメラマンが語っているが、よく映像を見ると、見え隠れしているのではなく、ボヤケて写っているだけで、雲の中に消えてはおらず、また、タワーの背後ではなく手前(カメラ側)を通過しているように見える。従って、巨大な物体ではなく、超高速で飛んでいるわけでもない。

光体はタワーの手前を通過しているように見える。よって、巨大な物体ではない。

福島テレビのライブカメラは、マリンタワーの南西の位置にあるというが、同じく南西にあるNHKのカメラと同じ位置だとすれば、タワーまでの距離は約400メートルである。飛行物体はタワーの手前を飛んでいるが、タワーやカメラとの距離は分からない。鳥やコウモリなら、画面上の見かけよりもカメラに近いところを飛んでいることになる。タワーの近くを飛んでいたのなら、想定される大きさから考えて、目撃者が誰もいないことは考えられず、他のライブカメラにも写っているはずである。

以下は同様に満月の夜にタワー(スカイツリー)を撮影した動画。撮影者は最後にタワーの左側の空を上昇している発光体(左右に点滅灯が見える飛行機)にズームして注目している。29秒、37秒、1分24秒、2分8秒に写るのが、福島の映像と似ている(満月に照らされて白く見える)鳥。

以下の口永良部島の噴火の映像に映っていたものも、今回のケースと似通っており、正体は鳥と思われる。映像では、あたかも煙の中を進んでいるかのように見えるが、ずっと手前の海上を普通に飛んでいるものであろう。

以下は似たような状況の海外の映像。

コウモリ:以下の画像はTV番組でゲストが紹介したもので、スタジオに招かれた自称UFO専門家が「我々専門家は、多くの映像を見てきているので、このような画像は虫だとすぐわかる」と述べていたが、形から見て、コウモリである(撮影地のハワイにもコウモリは生息)。

日本でも、以下の動画のように、夜間にネオン掲示板などに群がって白く光って見えるコウモリが見られる。

火球(隕石)の発光の反射およびレンズゴースト(火球を粉砕するUFOだとされる)

以下の動画では、火球とすれ違うように小さな光体が飛んでいるように見えるため、地表への衝突を防ぐためにUFOが火球を破壊したのだという人たちがいるが、撮影者(天文担当の学芸員である藤井氏)もコメントしているように、火球の発光によって生じたレンズゴーストである。発光体とカメラのいずれかが動いていれば、レンズゴーストも動く(参考映像

藤井氏のツイッターのスクリーンショット

以下のロシアの隕石(火球)の動画もUFOが撃墜しているという人たちがいるが、UFOとされる光体と、フロントガラスに付着したゴミ(画面の左上の黒いシミ)が等間隔を保っていることから、走行中の車がカーブをしながら撮影する際に、フロントガラスの傷に火球の光が反射したものとわかる

火球ではないが、核ミサイルをUFOが撃墜したという目撃証言を再現した以下の動画(25秒過ぎ)を、日本のUFO研究家N氏が「これはアニメーションです」というテロップを消して「本物のUFOスクープ映像」としてTV番組や書籍で紹介したため、本物の映像だと信じている視聴者や読者が多くいる。出版社のホームページで訂正報告をするように私からN氏に直接伝えたが、「重版の際に訂正します」と答えたまま、10年以上経過した現在も訂正はなされていない。

実験用のミサイルによる飛行機雲:以下はハワイ沖でのミサイル打ち上げ実験の映像。飛行機雲は時間をかけて消えていくものなので、動画ではない静止画像を見て、「超高速のUFO軌道」と勘違いされることもある

動画参照元  

以下の写真は、南極において4秒間のスローシャッターでオーロラを撮影したもので、撮影時には気づかなかった光跡が右下から左上にかけてジグザグに走っている。4秒間に残した光跡であれば高速飛行体といえるが、上記の飛行機雲と形状が似ているため、撮影前から飛行機雲を残していた実験ミサイルを撮影した可能性がある(南極にはロケットの打ち上げ拠点が9か所ほど存在する)

画像参照元   世界のロケット発射用地

窓に映った室内照明やコップ、レンズや窓の水滴(クラゲ型UFO等とされる)

風船/バルーンリリース:上空では気流の影響で風船群はバラバラに動く。銀色の楕円形の風船もある。自称UFO専門家なる人が訳知り顔で「風船は同じ方向に動きます」と間違った解説をして、風船群をUFOだと認定することが往々にしてあるが、以下の動画でわかるように、上空ではバラバラに動くのが普通である。カラフルな色も、高度が高くなると、白っぽく見えるのも分かる

以下の画像は、2013年のTV番組におけるUFOを呼ぶ企画で、空を飛ぶ風船の群れを撮影したものである。UFO研究家の一部が「風船ではありえない」と今でも主張しているが、風船独特の飛び方や色合い(低空にあるうちは現場のゲストらがカラフルな色合いを見ていた)が明白であり、同時刻に現場の向かい側のビルにある結婚式場のテラスでバルーンリリースが行われていたことも(私の調査により)確認されている。詳細は以下のサイトを参照: http://www.asios.org/tvasahiufo2

以下の数字やアルファベットの形の風船は、海外で「UFOを呼ぶ男」としてTV番組等に出演していた人物が、遠方で控えていた仕掛け人に飛ばせていた風船である。

以下の銀色の風船は、某自称・UFOコンタクティが撮影していた映像で、風に乗って飛んでいたものと同様のもの

マルチコプター(ドローン)やラジコンヘリ 

航空機のライトのピンボケ(ズームや絞りのピンボケ作用でキノコ型や菱形に変形 ※米軍の低空演習エリアもある)

以下の画像(上)は、UFOがよく現れるという米国ワシントン州アダムズ山の上空に写っているUFOとされるものだが、下の画像との類似を見て分かるように、飛行機のライトであろうと思われる

参照元
飛行機のライトをUFOと誤認するケースは実に多い 参照元

スロー撮影や、シャッタースピードを遅くして撮った飛行機(側面にライトがついた細長い母船型のように写る。ブレて複数に写ることもある) 

参照: https://www.dailymail.co.uk/news/article-2060066/Football-fans-YouTube-video-UFO-Sunday-nights-NFL-game.html
参照: https://www.huffpost.com/entry/ufos-new-orleans_n_1083058

このような画像を母船型UFOだと信じて、自著の表紙に使っているUFO研究家もいる

同様の写真が学研ムーの巻頭特集記事として紹介されたこともある

以下の動画は望遠鏡に取り付けたカメラで撮影したものであるというので、飛行機のライトをスローシャッターで撮影した写真をつなげたものと思われる。

LED付き電飾凧 

自然界の電磁気的な発光(プラズマ浮遊)※特に火山の上空や、気温差の大きい盆地の午後の空に見られる。または、球電(雷雨の際などに空中を浮遊する光の球。自然発生のプラズマと思われるもの)などがある。

人工衛星やスペースデブリ(宇宙ゴミ)の発光

人工衛星の大半は(南から北へ移動する極軌道の衛星等を除き)西から東へ移動している。人工衛星は一定のスピードで直線移動し、回転するものは日光の反射角度により点滅をする場合もある。移動スピードは高度によって異なるので、遅いスピードの人工衛星もある。人工衛星をUFOだと主張する人は往々にして「この時間に通過する人工衛星はない」と述べているが、200基以上(2012年時点)ある軍事(偵察)衛星の軌道は非公開であるため、データにないからUFOであるとは言えず、動きが人工衛星と同じであれば、UFOの可能性は極めて低い軍事衛星の目撃例)。以下は人工衛星、流れ星、飛行機などが写った暗視スコープ(赤外線)動画。

以下は列を成して見える人工衛星

最近は高感度のカメラで星空が明るく写せるため、明るくフラッシュする人工衛星を見せて「人工衛星の明るさではない」と断定する者もいる。薄い雲が流れている場合には、あたかも人工衛星が少し不規則に動いているかのような目の錯覚を起こす場合も少なくないが、よく映像を見れば一定の速度で直進していることが分かる。

大部分の人工衛星(周回衛星)は、 日没後と日の出前の2~3時間ぐらいに、西から東に移動して見える。もしUFOが呼び掛けに応えてくれているとするならば、逆方向にUターンしたり、大きくジグザグに飛んでみせたりするなど、人工衛星ではありえない動きをしてくれるはずである。人工衛星との違いが認められないものをUFO動画として多数発表している方に上記の指摘をしたところ「UFO側は、地球の撮影者を驚かせないために、あえて人工衛星と同じ動きをしているのでしょう」とのことであった。

また、星が綺麗に見える場所では、人工衛星フラッシュなどがとりわけ明るく綺麗に見え、日没が遅く日の出が早い時期には、深夜帯にも人工衛星が見える。衛星データにない発光は非公表の偵察衛星(又はデブリ)の可能性がある。また、最近の人工衛星は、従来のイリジウム衛星のように長めに光ることのない小型タイプもある

ランタン 

飛行船や気球:飛行船は円盤型に見えるが左右対称ではなく、下部に突起が見え、赤や緑の点滅光も見える

パラシュート付き照明弾

1990年代にアリゾナ州のフェニックスで、米軍が初めてパラシュート付きの照明弾の投下演習を行った際には、空中に列を成して滞空する発光体群を見たことがなかった市民の間でUFO騒動になった。しかし記録動画を見ると、典型的な照明弾であることがわかる。

当時、照明弾近くの空を飛行していた米海軍パイロット(ジェイズム・ボット氏)が照明弾を目撃しており、以下の動画にコメントを書いている

ジェイムズ・ボット氏「それらは軍用機から投下されたパラシュート照明弾です。私は同時間帯に飛行中で、その様子も見ました」

ブライアン・サイトウ氏(動画投稿者)「まさにボット氏の言われる通り、米軍は新たな情報を開示し、23日夜にその空域で海兵隊が演習を行っていたことを明らかにしました。コメントを下さった皆さん、ありがとうございます。これにて一件落着!」

目撃証人のジェイムズ・ボット氏は2016年まで米海軍に在籍していた実在する人物であり、光体目撃の2014年1月までパイロットを兼務していた。米軍海軍の飛行機が投下したパラシュート付き照明弾ということで、事態は早々に解決している。

沖縄の光体騒動についての詳細な検索はこちらを参照(私も情報提供している)

一部のUFO肯定派の人々は、いまだに上記の沖縄の照明弾映像を「前代未聞のUFO事件」と断定しているが、この動画は、取り上げた新聞の記者が自身の息子のコメントを紹介する形で記事にして2014年に初めて話題になったもので、その以前から現在まで毎年のように同様の照明弾の様子が幾つも映像(以下のリスト参照)に収められている。つまり「よく見られる」光景なのであるため、驚かない地元民が大半であるが、UFO肯定派は「よくあることならニュースになるはずがない」と早々に断定する傾向がある

映像例:2018年9月 2017年9月 2016年9月 2015年10月 2013年9月

撮影地点が特定できたため、そこから割り出した位置は、那覇から遠く離れた海上であり、測定の誤差を考慮に入れても、米軍の演習空域内となっていた。

昼間に撮影された別の動画から撮影地点が判明しているが、個人情報保護のために詳細は非公開。

UFO説に陰謀論を絡めて主張する人達は、米軍が演習区域を「那覇の南西」と言ったことを挙げ、実際には那覇の西北西の位置に見えたこととの矛盾を指摘しているが、那覇の南西に演習区域は存在せず、照明弾が見えた位置は「沖縄本島から見て南西の演習区域」であるので、単純な伝達ミスであった可能性がある

なお、照明弾の照射距離と目視距離を混同して「遠くの照明弾が見えるはずがない」というUFO説の人たちもいる。輝度と到達距離の関係は、立地や天候等にも左右されるために単純計算できないが、小型の照明弾の例では、輝度3万カンデラで夜間は最長で40km以上先から目視可能だという(参照

200万カンデラの照明弾を保有する米軍の演習であれば、那覇から60kmほど先の演習区域の照明弾は輝度100万カンデラでも、よく見えると考えてよいだろう。パラシュート照明弾の種類にもよるが、以下の説明図にある100万カンデラ照明弾の燃焼時間は4分となっているので、2~5分で消滅する沖縄の光体群の映像と矛盾はない。 海軍の演習の場合、照明弾を打ち上げるのではなく、飛行機から投下する。

参照元

パラシュート照明弾は海外でも多数撮影されており、以下はその一例である。もしこれがUFOだとすれば、なぜ照明弾と同様に突然に空中に出現し、個々の光が数分で燃え尽き、新たなものに入れ替わり、徐々に下降しながら、飛び去ることもなく燃え尽きるように消えていくのか、素人が考えても答えは明白であろう

上の動画の視聴はURLをクリック

以下の動画は、支持者の多いUFO界のリーダーによるものだが、光体が現れてから消えるまでの一連の様子が照明弾の動きと全く同じである。支持者の一人が私のことを「空中に浮かんでいるものは全て照明弾だと決めつける嘘つき」と批判したが、私からの「UFOならば、なぜどこからか飛んでくることも、どこかへ飛び去ることもなく、照明弾と同様に急に空中に現れて、照明弾と同様に徐々に下降し、照明弾と同様に薄くなって消えていくのか」という問いには何も答えなかった。

先の沖縄の動画と同様に、パラシュート照明弾は、間隔を開けて、異なったフォーメーションで投下されることもある。 以下の動画(上は抜粋画像)では、最初は横一列、次に輪を描くように現れ、見物人たちを驚かせている。

以下の動画のように、まるで意志をもって動くUFOのように、奥の方から光度を上げながら出現するように見えるのもパラシュート付き照明弾の典型的な特徴である

なお、パラシュート付き照明弾と類似したものとして、軍のパラシュート部隊が花火を持って落下する航空ショーの様子も、遠方から見た人々がUFOと誤解するケースがあった(以下の動画)。2015年のショーの映像は、日本のTV番組でUFOと紹介されたが、事前に制作会社の依頼で私が映像をチェックし、航空ショーであると指摘した返答は無視されたかたちとなった。

以下の昼間の航空ショー動画の24秒からのパラシュート付きの飛行機パフォーマンスを見れば、その次の〝奇妙な光体群のフォーメーション〟の正体が推測できる

そもそも、大都会の上空で奇妙な光体群が長い時間にわたって低空飛行していれば、真下にいる住民はパニックになり、軍も出動する非常事態になっているはずだが、そういうことを全く考えないのが、いわば〝UFO脳〟になってしまっている人たちなのであろう

吊り下げ街灯:電線に吊るした街灯は、アダムスキー型円盤と酷似しているが、どれも空中に静止しているので、全くブレていない。飛行中の物体がこのようにブレずに写る可能性は低い。

中国で日本人によって撮影されたもの(昭和15~16年)
中国の街灯(1940年代)
街灯が見える中国の新聞記事(1941年)

上空の雲や霧への地上光の反射 

上空の雲に反射した建物のライト:左画像:赤色は都庁、青色はドコモタワー (右画像の白色も)※自身で撮影

以下は東日本大震災時の変電所のアーク放電。きちんと調べずに怪光現象扱いすることは、地元民に失礼な行為である。その下の動画も同様の発電所の爆発事故(米国ワシントン州ロッキーマウンテン)

山道の車や登山者のライト

低層雲や霧に投影されたサーチライトなど(弧を描いて集散を繰り返す等)

以下は空港の滑走路灯と思われるもの(千葉の上空から撮影)

参照元

金星、木星、シリウスなどの星(カメラのピンボケにより拡大して写ったりする)

虹色にきらめく星など(レンズや大気中の水滴のプリズム効果による分光で複数色に見える)

●雷などの強い光を写した際にデジタル処理が追いつかずに光の柱ができるローリングャッター現象や、光から垂直または水平なラインが生じるスミア現象

参照: https://www.metabunk.org/solved-strange-beam-of-light-over-mayan-temple-and-florida-lightning-rolling-shutter-artifact.t3244/

黒沈み現象:カメラのセンサーにより(太陽の中などに)黒い染みのようなものが写る現象。これにスミア現象やゴーストなどが加わって、円盤型のシルエットに写ったり、色が変わったりすることがある。以下はその例

参照元
参照元

太陽柱(サンピラー):太陽の光が柱のように見える大気光学現象

国際宇宙ステーションや探査機等から見える白い光の玉は、排出された水分の水滴が漂ったり、噴射を受けて飛んでいるもの。機体からの照明に氷片が反射した映像もある

以下の写真は、 アダムスキー型UFOの底面の3つの球が写ったものであると、アダムスキー系のUFO研究家が主張していたアポロ17号からの映像だが、鮮明なオリジナル動画では、球ではなく氷片であることがわかり、しかもパネルの手前に写っているので、UFOの底面ではありえない。 前述のUFO研究家にこの点を指摘したところ、最初は「光がにじんで、あたかもパネルの前にあるように見えるだけ」と反論してきたが、明らかに個体として前面に写っている事実を私が指摘すると「NASAがUFOを隠蔽するために映像をCGで偽造したのだ」との主張に切り替えた。本人は最初は鮮明な映像を公開したNASAを称賛していたのだが・・・そもそも円盤ならば、底面の3つの球体部分だけが光っている理由の説明も必要となり、そのような写真は存在しない。

上記の私の説明に対し、前述のUFO研究家は、むかし入手したというボヤけた動画との比較画像を以下のように示して、「実際の映像には3個の球体として映っている。デジタル処理された映像は加工である」と主張した。素人でもわかることだが、角張った光はボヤけると丸くなる。つまり、ボヤけた映像のほうが加工なのである。

また先にUFO研究家は、「NASAは光のにじみを除去することで鮮明画像に変えた」とも主張したが、不鮮明な画像から、にじみを除去しても、左の画像のようにまで鮮明にはできない。

レンズゴースト(強い光源がレンズ内部で反射したもの)

参照元  http://www.abovetopsecret.com/forum/thread632655/pg16
Googleマップによく見られるレンズゴースト。半透明UFOとされて拡散されることもある

以下のワシントンDCのUFO写真とされるもの(1952年)は、下方に写っている街灯の反射であるが、その部分がトリミングされて紹介されたため、UFO騒動となった。

以下の写真も、もし下方の誘導灯がトリミングされたら、UFOだと思われるかもしれない。

参照元
左斜め上にある3つの光体の一番上は月。その下の2つが街灯のレンズゴースト (参照元

上に掲載の画像は、カメラ愛好家が撮影したもので、それ以前の画像もUFOであるとの主張は全くないが、もし似たような映像を撮影した人が、モニター上では(手ブレによって)上下左右に動き回ってえるレンズゴーストをUFOだと一瞬思い込んでしまう可能性もある。また、動いている光体は(一瞬だけ静止しない限りは)丸い球体に写ることはなく、横に伸びた楕円形に写るものである。以下はタワー上空を(手ブレにより)上下左右に動いて見えるゴースト(タワーの下方の背後に見える光体は飛行機)

以下の海外の写真について、撮影者が青いUFOが飛行しているのを肉眼で目撃したと述べているが、レンズゴーストの写真に合わせた作り話であろうと思われる。電話で知らせた友人も目撃したというが、その二人以外の目撃者(撮影者)がなぜいないのだろうか

A mum was left spaced-out when she logged onto a town webcam to check the weather – and spotted this UFO-like FLYING SAUCER. See SWNS story SWUFO: Denise Poole, 52, gasped in shock as she watched the strange blue disk hovering above a school on the Channel Island of Guernsey. Wondering if it was simply the sun’s glare, shocked Denise immediately rang a friend who logged on and saw the same glowing orb, which had a thin red fin almost resembling a rudder. The pair then watched as it moved slowly across the screen, vanishing for a few moments before reappearing.

以下の写真もレンズゴーストであるが、撮影者はUFOが空を横切るのを目撃したと語っているという。こちらも他には撮影者(目撃者)はいない。

2014年5月、フランスのシュルヴィエンヌにてにて撮影 参照元

アニメーション動画:インターネット上には、CGによるUFOや宇宙人動画が溢れているが、それらが本物映像として意図的に拡散される(商用利用される)ことも少なくない。以下の動画は、あるUFO研究家が「打ち上げられたミサイルをUFOが撃墜したスクープ映像」としてTV番組で紹介し、自身が監修した書籍にも掲載した海外の動画の「オリジナル」版であるが、そこには「これは再現アニメーションです」という英語字幕が付いている。そのUFO研究家は、その字幕をトリミングしてTV局に売り込んでいた。

ブラックナイト衛星(黒騎士):正体は人工衛星から剥がれ落ちた熱ブランケットだろうとされています。以下、ウィキペディアより -「 1998年に行われた国際宇宙ステーション計画のSTS-88ミッションにおいて写真撮影された物体が、ブラックナイト衛星であるという説が広く主張されている。しかし、これは船外活動の間に船体から外れてしまった熱ブランケットである可能性が高い。宇宙開発ジャーナリストのジェームズ・オバーグによれば、ブランケットは軌道を離れて落下し、約1週間後に燃え尽きたという

山の上の電波塔

デジタルノイズ:カメラ内部に起因するデジタルノイズは、カメラの特性によって異なってくる場合があるため、一律の判断基準を設けることは難しいが、分かりやすい誤認例としては以下のものがある

1.ホットピクセル:スローシャッターでの長時間露光や高ISO感度での撮影の多様によるイメージセンサー(撮像素子)の加熱、およびセンサーの劣化などが原因で発生する赤、青、白、緑、黄色の輝点。画素欠損の状態により、常に同じ場所に出る場合と、不安定に明滅を繰り返す場合(フリッカリングピクセル)がある。

2.コズミックレイ(宇宙線):地球に降り注ぐ宇宙線が大気中で二次的に大量生成され、カメラのイメージセンサー衝突してノイズを生じさせることがある。上記のホットピクセルの要因ともなる。これらはデジタル処理の仕組みも関わってくるが、メーカーの企業秘密の部分もあるため、確かなことは判断が難しいようにも思える。専門機関が発表した画像はネット検索で見つかるが、検出用の特殊なカメラを使用したスローシャッターによる実験が大半であるため、類似を見るための参考としては有効である。ホットピクセルと同様に色がつくこともある。

参照元:2019年国際宇宙線会議『CMOS/CCDを備えた検出用カメラに発生する宇宙線の認識と分類』
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②疑わしい事例

CG(コンピュータ・グラフィックス):円盤、白い玉(オーブ)の浮遊や分裂等。以下の写真のように、同じUFO写真が、背景を変えて何度も使いまわしされることもある。そもそものUFO写真が本物であるかどうかは不明。この同じUFOを合成した写真が米国のUFO研究団体MUFONのサイトに、期間をあけて3種類掲載されたのでメールで指摘をしたが、掲載されたままであった。

模型等を透明ガラス等に貼って動かしたり、空の映像に合成して浮遊させる

Fake UFO – Youtube動画より

以下はニセモノUFO写真の作り方を紹介した動画(英語)

●丸みを帯びた金属等を放り投げたり吊るしたりして撮ったと思われるもの(車のバックミラーなど)

イギリスの大衆紙デイリーミラーに2020年6月26日に紹介された以下のポーランドのUFO(連続写真)は、画像加工の痕跡がない専門家に鑑定されたそうだが、移動しているにもかかわらず、ブレが見られず、水平に近いので、加工ではなくカメラの前に糸などで小さな模型を吊るして撮影したように思われる。ただし最近のカメラで至近距離の模型を撮ったにしてはボヤケているが、撮影時期が不明であり、UFOの外観も1980年代以前のUFO写真と同じ類であるので、昔のカメラによる写真かもしれない。

 (Image: Triangle News)
 (Image: Triangle News)

●窓に映る天井照明の写真

フィルムのネガを反転させたと思われるもの

英国コニストン(1954年)

透明版(ガラスやアクリル)に(半分に切った)模型を貼り付けたと思われるもの

ガラス板を動かした際にできた模型の影のブレが見られる

③映像の写り方に合わせた目撃証言(作り話)を添え発表されたような例

●以下は 海外でUFO映像としてニュースになったもので、鳥の群れの映像をスロー再生し、鳥の鳴き声の入った音声を消しでたと思われるもの(大阪 撮影者はの詳細は不明)

上記以外にも、匿名の撮影者が各地を巡って、主に白い球体UFOを多数撮影した動画シリーズがあったが、現在は削除されている模様。CGであることを見抜くことは難しかったが、全く同じUFO映像を他の背景の動画で再利用していたので、偽造であることが判明した。偶然かと思うが、それを私が当時の自身のニューズレターで指摘した直後に動画は削除されている

     その他の検証

その1

以下の映像は、UFOに関心の高い元ロック歌手が、米国防総省やNASAのOBを顧問に招いて設立した民間UFO団体が発表していた映像(全部で3つ)で、それ以前の2004年からインターネット上で公開されていたとされるものです。証言者としてTV番組で紹介されたパイロットは、映像と類似したものを目撃したと述べているだけで、映像に登場しているパイロットの詳細は不明のままです。その数年後(2020年)に米国防省が映像は本物であるという声明を出しました。

しかしこれらの映像には疑わしい箇所があります。以下は冒頭の説明画面で、物体が白く写っている(背景が暗い)のは赤外線モードで撮影されていると説明があり、左画面(赤丸内)にIRと表示されています。それに対して、少し見えにくいですが、物体が黒く写っている右画面(赤丸内)には、視覚モード(通常カメラ撮影)のTVの表示があります。

ところが、動画内の数カ所で、映像とカメラのモード表示が合っておらず、赤外線モードから視覚モード(通常カメラ)に切り替わっても、表示がIRからTVに変わっていないのです。その他の場面では、きちんと切り替わっていますので、合成時のミスと考えられます。


以下の動画は、最初は海を見下ろす上空の“静止した”位置で撮影されており(ホバリングしている?)UFOとされる物体にフォーカスした瞬間に、その物体と同じスピードで飛行しながら撮影しています。そのような急発進ができる乗り物は地球には存在しません(撮影者がUFOに乗っていたなら別ですが)

普通に考えて、見慣れない飛行体を目撃した軍パイロットは、それが他国からの領空侵犯であるかどうかを緊急に見極めようとするはずですが、まるで珍しいものを見つけて大はしゃぎする野次馬のように奇声を発して浮かれている様子は、訓練を受けた軍人というよりも、アフレコを担当した素人たちのように聞こえます。

これらの映像を公開した民間団体は一般市民から数億円の寄付金を集めており、米国国防総省の退職者を顧問的な立場で迎え入れています。その数年後、国防総省はこれらの映像が本物であるという声明を出しました。正体不明の飛行体が地球に密かにやってきているという警戒心を一般市民に起こさせるような動画は、宇宙軍事開発に多大な予算を使おうとしている政府にとって、都合がいいことなのかもしれません。

その2

以下の動画は、CSETI(地球外知性研究センター)を主宰するスティーブン・グレア博士(医学博士)が、レーザーポインターで異星人と交信する様子を収めたものとのことで、赤外線の暗視スコープで撮影されていますので、夜空の星々が白く明るく写っています。

私はこの動画に幾つかの疑問と違和感を覚えました。以下に説明をします。

(動画の8秒目)レーザーポインターにUFOが発光して応答するシーンですが、これは赤外線撮影で大きく見える人工衛星のフラッシュ発光(パネルやアンテナへの太陽光の反射)とタイミングが合うまで撮影を重ねていれば作れるシーンです。普通の人が撮影したこちらの動画でも、暗視スコープ動画でも同様のフラッシュがみられます

(動画の30秒目、45秒目、そして1分3秒)木々の中で3つの光が同時に発光します。これらは木の枝に取り付けたLEDライトを遠隔操作すれば可能な映像です。「木の近くの空間で発光」と説明された光も、枝の先端に取り付けたライトのように見えます。

(動画の1分13秒~)左上の木の手前を、白く輝く発光体が左下に横切ります。そのスローモーション動画を見た際に、私は非常に違和感を覚えました。細長い光跡が、まるで静止しているように見えたからです。そこでスロー画面をコマ送りしてみると、本来なら左上から現れて、左下へ移動していくはずの光体が、最初から木の中央に薄く現れ、まるで細長いライトが徐々に明るくなるように、光っていたのです。以下がその様子です。

そして11コマにわたり、以下のように100%同じ画像に見えるコマが続いています。スローモーション再生で全く同じ画像がこれだけ長く続くことはありえないはずです。

さらに驚いたことに、流れて消えていく場面も、左下に消えていくのではなく、全く同じ位置で、全体が薄くなるように消えていっているのです。

上記の矛盾点から、この発光体は、以下の画像のようなチューブ状のLEDライトを斜めに枝に取り付けて1回だけ発光させて撮影されたものではないかと疑われます。そして1回の発光だけでは、移動しているようには見えないために、流れ星が光るような映像効果を出すために、同じコマをつなげたのではないでしょうか。

参照元

その3

以下の動画は、UFOが現れるという米国ワシントン州のアダムス山において、地球外生命体の研究をする民間団体が赤外線の暗視スコープで撮影したものですが、前述したように、なぜ通常モードで撮影しなかったのかが不可解です。赤外線モードでは、ぼんやりとしか映らない人工的な照明も明るく拡大して写ります。

その4

以下は、定点カメラによるライブビデオに光体が写っていたといわれる動画で、「撮影後にその定点カメラの配信サイトは閉鎖されてしまっていたが、幸いにも録画をしておいたので映像が残っている」といいます。

ところが、閉鎖したとされる定点カメラ映像配信サイトは公開中で、以下の比較画像で分かるように、樹木の形状が完全に一致しており、夜間と昼間の時間の違いはあっても、元映像のほうが鮮明です。

上が今回のUFO映像、下が全く同じ角度から同じ場所を映している既存のライブカメラ映像(閉鎖されてはいない)

私自身がこの動画で注目した点は光の反射です。反射は映像の下方にのみ見られます。光体が上昇して反射が消えるなら、かなり小さなサイズであるはずです。しかし反射は尾を引いて長く写っているのです。これは水平線に沈む夕日が作る海面の反射のように、光体が遠くで光っていなければ見られない反射です。CGで作ったのなら、なぜ中途半端な反射を描いたのでしょうか。なお、動画の波が青く見えるのは、サンディエゴで発生している赤潮に含まれる発光性のプランクトンによるものです。

UFO映像が元動画のライブカメラ映像よりも不鮮明であるということは、PCソフトによる録画ではなく、モニター画面を撮影した可能性が高くなります。そうすると、前述した不自然な反射はPCモニター画面への反射と考えれば説明はつきます。つまり、ライブ映像を映したPCモニター画面に、手持ちのLEDライトを反射させて撮影したのではないかと私は疑っています(LEDライトの発光パターンを変える例はこちらの動画を参照

試しに手持ちの小さなLEDライト(帽子のつばに付ける赤1個と白2個の切り替え式)をパソコンのモニターに写しこませてデジカメで撮影したところ、同様の動画を作成できました。以下はそのスクリーンショットです。動画にはLEDライトを切り替える音が入っていますが、上記のUFO動画は音が消されてBGMになっています。

残念なことに、後日に同じ手法を用いて定点カメラの浜辺の映像を利用した偽造動画がユーチューブでUFO映像として紹介されていました。

あとがき

私は高度に進化を遂げた地球外生命体や、彼らが飛ばしているであろう未確認飛行物体の真相を探求してはいますが、いわゆるUFO/宇宙人〝信者〟の方たちとは一線を画しています。

また、政府等に対するUFO情報の開示要求や、陰謀論に対しても距離を置いています。隠ぺいや陰謀はあるでしょうが、UFOの推進力と思われるフリーエネルギー等のテクノロジーは、地球人にはまだ提供されるべきではないと思います。軍事利用される恐れがあるからです。

実際には陰謀組織よりも、UFO/オカルト業界の人たちのほうが、偽りの情報を広めている現状を私は見てきました。下手にその問題点を指摘すると、大人の事情をわきまえない厄介者扱いされます。この種の業界では、嘘をつかなければ食べていけないという暗黙のお約束があるようです。その手法として、膨大な知識を駆使して、もっともらしい説を唱えたり、逆に奇抜なことで嘲笑を誘って注目を集めたりします。

「UFOがあるかないかを議論する時代はもう終わった。あるのは当たり前。今はその先のことを考えるべき時なのだ」― これは60年前から言われてきていることです。私もその通りだと思っていました。しかし、今は全く逆です。今はまだUFOの有無を議論する時代すら迎えていません。UFOなど何百回も見ているとか、UFOに何度も乗ったなどという自称コンタクティたちが巷にいる反面、存在する写真や映像のほぼ全ては偽造や誤認です。まともな検証をする人すら、ごく少数です。

「UFOがあるかないかの議論など馬鹿馬鹿しい。いま地球は危機を迎えているんだ」と主張するのは、オレオレ詐欺をする人間が「オレが本当に息子かどうかを疑ってる場合じゃない。いまお金が必要でピンチなんだ」と言っているようなものです。

実際は、UFOの有無よりも切迫した問題が確実にあるのですが、大衆の目をそこからそらしているのは否定派ではなく、「UFOに興味を持ってもらおう」を合言葉に、長年に渡っていい加減な発言を繰り返して信頼を損なわせてきた肯定派たちなのです。

本物のUFOだと興奮しているUFO信者の人たちに、それが誤認である決定的な証拠を私が示すと、彼らの反応は私を完全に無視するか、沈黙するか、または「これは飛行機に擬態したUFOに違いない」「地球を監視するために、あえて擬態しているのだ」「擬態UFOと通常の飛行機を見分けることができるか、私たちをテストしているのだ」という詭弁を唱え始めたりします。私は擬態UFOの可能性を否定するものではありませんが(実際にそのようなことを異星人側が行っていると証言する誘拐体験者もいますが)、まずは地球上の飛行機である可能性が正直に認める誠実が大切ではないでしょうか。もし私が友好的な異星人の立場であったら、そういう姿勢を最も重視して、合否判定を下すでしょう。