誤認UFO等の例

はじめに

「なぜUFO映像の真偽を厳しく検証するのですか?」と聞かれることがあります。この広い宇宙には他の惑星の知的生命体もいるはずですから、宇宙船で地球を上空から観察しに来ていても不思議ではありません。人々がUFOや異星人に思いを馳せるのは良いことだと思っています

しかし問題なのは、UFO出現を、危険な教義の権威付けに利用しようとしている人たちが実在していることで、私は彼らを監視し、地球上のもの(飛行機、人工衛星、風船、照明弾など)を彼らの終末予言やメッセージの流布に利用しようとするのを水際で食い止めるように努めてきています。

なお、UFOはニュース等で扱われる際も、真面目に取り上げられることは、ほとんどなく、民放TVのUFO特番は、制作側も本当はUFOではないと分かっていながら、バラエティのジャンルで紹介しているケースばかりです。実際に私は以前に、TV朝日の年末特番で放送するUFOの動画を制作会社から事前に見せてもらったことがあり、その際は、映像の全ては誤認UFOであると、証拠を添えて説明したにもかかわらず、放送ではそのままUFOとして紹介され、自称UFO専門家が見当違いの解説をしていました。

またフジテレビ系のUFO映像紹介コーナーを担当していた都内の制作会社のスタッフに、放送されたUFO映像についてコメントをした際には「益子さんのおっしゃる通り、すべてニセモノです」と正直に認めていました。映像のプロから見れば、最初から正体が分かっているのが普通なのです。

UFO説を強硬に主張する人たちが最後に使う伝家の宝刀は「なるほど、飛行機に見えるなら、UFOが飛行機に擬態しているのでしょう」という擬態説です。彼らによると擬態UFOはレーダーにも映らないそうですが、よほど過疎地でない限りは、その真下にいる住民、飛行中の他のパイロット、管制塔等の多数に目視され、自衛隊や米軍機のスクランブル発進が見られるはず、ということまで考えが及ばないようです。

冷徹に誤認UFOの正体を明かす私は、UFO信者たちにとっては疫病神で、彼らは何も反論できなくなると、人格攻撃をしてきます。また、私が彼らへの嫉妬心からUFOを否定している等とも言います。その言葉から読み取れるのは、彼らには「自分達は選ばれた存在である」という優越意識があることです(それは劣等感の裏返しなので、私は彼らに憐れみしか覚えません)

私はニセモノのUFOの正体を示すことに、やりがいを感じることはなく、むしろストレスと疲労を覚えています。なぜなら、真実を探求しようとする者たちが(私も含め)十分な成果をあげていないことが、ニセモノをはびこらせる原因の一つとなっているからです。

私はUFOの存在を肯定する立場ではいますが、これまで検証してきた限りでは、残念ながら世間でUFOとして報告されてきた事例の99%は何かの誤認か意図的な偽造(または偽証)でした。

しかし、前述したように、誤認を悪用した例もあり、特にUFO映像として商売やセミナーに利用する〝UFO界のプロ〟たちが、光学的知識を持たない素直な一般の人たちを相手に使う手法、いわば常套手段として用いているのは、最初から通常の撮影をせず、赤外線カメラ(または暗視スコープや超高感度カメラ等)で撮影をした映像を見せるやり方です。

赤外線は被写体を白か黒で写し出しますので、宙を舞う虫や鳥が(あるいはホコリや水蒸気なども)白く光っているように写ります。光が膨張するので、輪郭も不鮮明となり、あたかも円盤のような形に見え、「これは虫や鳥の形とは明らかに違う」などと解説されます。また、飛ぶ速度の速い虫や鳥は、カメラの撮影スピードが追いつかずに、まるで突然に空中に出現したかのように見え、見た目には遠近感が分からないため、空や背後の山から急に出てきたようにも見え、「異次元空間(ポータル)から出現したのだろう」などと、まことしやかに言われます。

また、星空を撮影した場合は、星々の間を縫うように一定の速度で真っすぐに進む人工衛星などもかなり明るく誇張されて写ります(ただし、肉眼でも惑星と同じくらい明るくフラッシュして見える人工衛星はよくあります)。〝UFOと交信できる〟と自称する人たちが、夜空などにレーザーポインターを照射し、UFOに呼びかける合図を送るタイミングと、虫や鳥、あるいは人工衛星が赤外線で白く大きく光って見えるタイミングが合えば、「呼び掛けにUFOが答えてくれた」=「コンタクトの実現」ということにされます。

彼ら自身は、コンタクティを自称しながらも、本当は異星人など信じていないのでしょう。嘘をつけば(友好的な)宇宙の友人たちに見放されてしまうという意識が皆無であるように見えるからです。赤外線や暗視スコープなどで撮影された映像をUFOだと主張する者たちは極めて疑わしいとみて差し支えないと思います。彼らの言葉にワクワクしている人たちは、いいお客さんにされてしまっているのです。

また、意図的かどうかは別として、一般人が窓越しにヘリコプターなどを撮影し、光をガラスで拡散させることで点滅光を見えにくくし、エンジン音も聞こえにくくすることで、未確認飛行物体だと(メディア御用達のUFO専門家らにより)お墨付きをもらうケースもありました。

ここで紹介する画像や映像の大半は、不思議なものを撮影してしまったと感じている一般の方々のもので(参照元表示)、意図的な偽造はごく一部に過ぎず、それらすらも、ほとんど悪意のないイタズラのレベルです。

問題は、他人の画像を良からぬ目的で2次利用しようとしているUFO界の困った輩たちです。彼らは世間の誰かが「なんだか正体が分からない」映像を撮ったら、それを即座にUFOに仕立て上げようと、常に手ぐすねを引いて待ち構えているのです。そういう自称・UFO専門家・信者たちは、最初は科学的・数値的な分析の結果と称して、地球上のものをUFOと断定しようとしますが、その分析の誤りを私に指摘されると、話題をそらすか、沈黙するか、絶縁宣言するか、「分かる人にしか分からない」等と急に検証を放棄したり、私の言葉尻を捕らえて誹謗中傷を始めたりします。

正面から言い返せない人は、独り言のように「UFOが本物かどうかの検証などに興味はない!何度も本物を見ているから」等と断言しますが、その証拠を見せてくれたことは一度もありません。しかしまたUFO映像がニュースになると、本物であることを証明するために科学的見地で熱心に分析を始めるのですが、それが誤りであるとまた私に指摘されると、「検証など無意味だ!」と態度を豹変させます。

そういうお決まりのパターンがこれまで何十回も繰り返されてきています(絶縁宣言してきた人も、私の挙げ足が取れると勘違いした時は急に接触してきますが、私がきちんと説明すると沈黙するというパターンも繰り返されています)

では、これから、よくある誤認や偽造の例を以下に挙げていきます

①誤認の例

飛行機の白色閃光灯(飛行中および離着陸時のライト):比較的低めの空に、かなり離れた場所からでも、複数の明るく光る物体が見え、それが滞空(ホバリング)しているため、UFOと思いこんでしまうことがあるが、それは空港上空の着陸態勢(または着陸待ち)の旅客機を、滑走路と同じ方向の視線で見ている際に起こる誤認である。視線と同方向に飛んでいる飛行機は、静止しているかのように見える。近づいてくると左右に小さな点滅(緑と赤=衝突防止灯)が見分けられるが、遠距離ではエンジン音は聞こえない。

飛行時の白色閃光灯や着陸灯(ランディングライト)は高輝度のストロボ光であるので、かなり遠くからでも見える。着陸灯は通常は高度3000m未満で点灯するが、高い高度で飛行機同士が接近している上空待機などの場合も衝突防止用に点灯する。以下の画像は上が白色閃光灯、中央が着陸灯、下が航空灯。他にも衝突防止用の灯が幾つかある。

参照元(上写真) 参照元(中央写真) 参照元(下写真)
参照元

検証以前のことであるが、空港付近は当然ながら上空には他の飛行機、下方には管制塔があり、仮にUFOがレーダーに写らなくとも、旅客機の機長や(10km以内はレーダーから目視に切り替える)管制官らが肉眼で目撃し、不審な飛行物体はすぐに通報され、軍機がスクランブル発進してくるために大事件となる。さらに、光り輝く巨大なUFOが都市部や住宅街の低空に出現していたなら、遠方からの撮影者1名だけが目撃者であることは常識で考えてありえない。この当然の前提を踏まえないUFO肯定派が意外に多い

以下の画像と動画は、羽田空港に離発着する旅客機を遠方から撮影したものである。 羽田空港では、高度およそ1700~5000mまでの範囲で、5~10機程度を上空待機させることができる。羽田では最短で45秒に1回離発着があるそうだが、2020年春からさらに便が増えるため、誤認UFOのケースも増える可能性がある(参照

(2017年10月)コメント欄を見ると、着陸を待つ旅客機だと分かっている人たちは淡々と述べている反面、知識のない人達は自己判断で飛行機の可能性を否定して、UFOに間違いないと断定しているようである。

混雑した空港における多数の上空待機の事実を知らない人達は(UFO専門家も含めて)、「台風や豪雪でもない限りは上空待機はない」と断定したりもするが、悪天候による着陸困難な場合を除けば、数分以内の上空待機は日常の光景である。空港までの距離は30キロ前後である場所であっても、高台から羽田上空5千メートル(上空待機の上限高度)までの角度は10度ほどになり、白色閃光灯は十分に視野に入る。

ある人が練馬区からUFOを撮影したと述べていた15分の動画(現在は非公開)を確認すると、光は1分半~2分弱でフッと火が弱まるように消えて、またすぐ近くか少し離れた場所に出現することを7回繰り返し、いずれも消える瞬間にやや下降していた。それを見る限り、上空待機していた旅客機が着陸のために下降を始め、入れ替わりに新しい旅客機が待機の列に加わったと考えられる。以下の羽田空港の連続着陸の映像(30倍の早送り)を見れば、似たような状況であったことがわかる。

参考動画:羽田空港で順番に着陸する旅客機の映像(30倍速)

以下の動画も(動画内でUFOと断定しているベテラン研究家の方には申し訳ないが)典型的な飛行機の白色閃光灯の特徴を示している

過去にも複数の人たちが「列を成して羽田に着陸する旅客機」として以下のような動画を撮影している。

2019年9月

以下の2つの動画は2分以上あるため、上空待機していた飛行機が着陸態勢に入って消えていき、新たな飛行機が順番待ちの列に加わっていく様子が写されている。

2019年8月

以下の動画には、左右の翼にある小さな衝突防止灯の点滅(赤と緑)も、はっきりと映っている

2013年1月

羽田だけでなく、関西でも同じような複数の旅客機の着陸灯が2016年に撮影されており、撮影者はUFOだと思っているようで、動画のコメント欄にはTV番組制作会社からの取材の申し込みもあるが、「伊丹空港上空」を撮影したとタイトルで言ってしまっているため、その後にテレビで紹介されたがどうかは不明である。動画は以下のもの

ヘリコプター以外は上空でホバリングすることはできないが、その他の飛行機は旋回しながら上空待機(ホールディング)をすることがある。

参照: https://skyart-japan.tokyo/2019/09/02/2019-09-02/

上空待機の正式名は空中待機というように、待機するポイント(ホールディング・スポット)は羽田空港の上空だけでなく、神奈川や千葉方面にまで広がっており、混雑状況に応じて利用ポイントが決められるようである。以下は悪天候で着陸待ちが長かった際の状況

参照:https://twitter.com/i/moments/1034294985963655169

以下は上空待機の飛行機の映像。地上からの視線と飛行機の進行方向が重なった場合には、あたかも空中で静止しているかのように見えることもある。

ヘリコプターのサーチライト:特に室内から窓越しに遠方の空を撮影した場合は、光がボケて、衝突防止灯の点滅が判別できず、音も聞こえないので、「ヘリコプターではありえない」とコメントする自称UFO専門家たちもいる。サーチライトの回転によって、大きく発光して見える瞬間がある。ヘリコプターをUFOだと主張する動画は、いずれも遠方から撮影されたものであり、そもそも街の上空を低空で飛行する不思議な物体があれば、目撃者が多数いるはずである

以下の動画は、ヤフーニュースに取り上げられ、UFO研究家の竹本良一氏や韮澤潤一郎氏が「ヘリコプターではありえない」とUFO認定したものであり、理由として、翼が見えない、音が聞こえない、点滅光が見えない等と述べていた。

上の動画を見ると、外気音がしないので、室内から窓越しに撮影しているものと分かる。ガラス越しに撮影しているため、ヘリコプターのサーチライトが拡散されてボケてしまうだけでなく、かなりの遠方からの撮影なので、たとえ窓を開けて撮影しても小さな衝突防止灯は肉眼では見えず、音も聞こえないはずである。途中で消える現象は、サーチライトが回転しているためである。そもそも、大都会の低空を飛行しているので、輝くUFOであれば、至近距離で目撃した人が多数いるはずであるが、全く報告はない。

沖合の漁船の明かり:海を臨む高台から見える沖合の漁船の強い明かりは、あたかも上空に浮遊するUFOのように見える(私自身も海沿いでの観測時には常に目にしている)。UFO肯定派の多くはすぐに「原発を見守るUFOだ」と断定してしまう傾向がみられる。

以下の動画は、「TBS/JNNライブカメラがとらえた福島第1原発の上空に出現した7つのUFO」(週プレNEWS)とされているものだが、その下に掲載の昼間の写真との比較で分かるように、上空ではなく、沖合を(遠方からの見た目上は非常にゆっくりと)移動する漁船の明かりを撮影したものと思われる。

深夜の夜空や海を明け方まで観測し続けてきた私個人の感覚では、この映像の光の動きは、空を飛んでいるというよりも、海面を移動しているように見える

以下は上記の映像の続き

ライブカメラは海抜700mの高さに建てられた鉄塔の高い位置に設置されているので、海の水平線は100km以上先(海岸線までは16.5km)となり、沖合漁業(陸から50km以上先)の船の位置は、光の群れの範囲内にある。沖合のサンマ漁船の明かりは10kwの強力な輝度であるとのことなので、カメラに明瞭に写っても不思議ではない。なお、光体の撮影日は6月27日であり、福島の漁期は6月~翌年1月である。さらに、光体の出現時間(午前2時13分~3時50分)は、沖合での漁の時間とも一致する 。参照元:

UFO説を唱える人は「漁船なら他の日にも見られるはずだ」と主張するだろう。そもそもこの動画は、JNNライブカメラの映像を通して福島原発を監視しているジャーナリストのA氏が、2019年1月頃から自身のYoutubeに上げてきたものだが、氏は6月以外にも、ゆっくりと漂う光体の映像を紹介している。その中には、今回の動画よりも港に近い海域を進む漁船であると明瞭に分かるものも複数あり、船の明かりが海面に反射していたり、船体のシルエットが浮かび上がったりしている映像もある。

しかしA氏は、おそらく主に夜間の原発を監視しているせいか、海の水平線が画面の高い位置にあることに気づいていないようで、漁船の明かりを、「上空をゆっくり移動する謎の発光体」として受け止めて、人工衛星の可能性なども考えていたことが動画の説明欄から分かる。以下の動画は翌々月の8月のライブカメラ映像だが、海面に反射した漁船の明かりも発光体の数に含めているようである。右上にもう一隻の船の明かりが見える。

以下の動画では、霧の中を沖へと向かう漁船を映したものだと明瞭に分かるものが「謎の発光体」として紹介されている

上の動画から
はっきりと船のシルエットと分かる映像も、謎の発光体として説明されているが、さすがにこれについては、洋上の可能性もあると説明している (参照動画  
東京電力のカメラ映像にも、海上を移動する船の明かりが写っているが、原発を監視する謎の発光体として紹介されている (動画

そもそも、この動画をニュースにしたのは週刊プレNEWSという週刊誌サイトだけであり、ライブカメラ元のTBSを始め、主要メディアは全く扱っていない。つまり、撮影のプロにとっては、夜間の漁船の明かりであることは分かり切ったことであるからだろう。

週刊誌の取材記事では、現地の漁業組合が、原発の20km圏内での沿岸漁業の可能性をほぼ否定しているが、沖合漁業についてはコメントしていない。また、同時間帯の操業は確認できず、7つもの多くの光が並ぶことはないとも語ったそうだが、50キロ以上先の沖合の船は、画面上は並んで見えても、実際には距離を取っており、以下のサンマ漁の様子(動画リンク)を見ると、沖合の周囲に多くの他の漁船の明かりが見える(空中に幾つも見える薄白いものは、船の明かりに反射した海鳥たち)

動画

また、以下のサンマ漁船の帰港や、小名浜港の沖合漁船の映像(共に福島県いわき市)などを見る限り、漁船の数は港を埋めるほど多いようである。

動画「 サンマ漁船の帰港(いわき市)福島県 」より
小名浜港漁港区岸壁 さんま棒受け網漁船と巻網船団で満杯 」より

実際のところ、取材班が翌月上旬に現地を訪れた際には、原発から2.5kmの双葉町の国道6号線沿い(海抜12m)からは何も不思議な光は見えなかったが、標高33.5mほどの高台(原発から11kmの富岡町にある滝川ダム近く)にいたカメラマンは「今、飛んでいる」と報告し、午後7時半過ぎから深夜3時過ぎまでの間に数分おきに1、2個の光を確認している(下の写真参照)

参照元

さらにわずか20分の間に4つの光が出現したというので、前月の7つの光体と大きな差はないといえる。高台からの光について取材班は、原発近くの低地から見える距離(海抜12m地点での身長170cmの視線からは約14km先)よりも40kmほど先の沖合の船の明かりである可能性を示唆している。

本当に驚くべき映像なら、なぜ他のメディアは騒がないのだろうか。それ以上に、原発を監視している東電も海上保安庁も、謎の発光体は確認しておらず、当然ながら自衛隊や米軍のスクランブル発進もない。そうなれば、おのずと答えは導かれるはずである。

カメラの前を飛ぶ虫(日光を受け金属的に光り、突然に異空間から出現し消えたように見える。よく見れば羽根や触角、胴体のくびれが確認できるが、ピンボケに写るため、円盤型やパラボラ型UFOなどと紹介されたりする)

Devner, CO, USA (2012)
TBSテレビの番組動画の一コマ。ビデオでの動きは明らかに虫のように見えたが、飛んでいる虫や鳥のシルエットは円盤型UFOに似ることが多い
パラボラ型UFOといわれる飛行物体動画のコマ連続画像。羽を動かしながら飛んでいる虫に見える

(羽ばたかずに滑空する鳥は円盤型に見え、晴天の昼間は銀色のメタリックな輝き、朝日や夕日または人工照明などを浴びるとボンヤリした発光体のように写る。羽ばたいていても、ピンボケの撮影では、丸みを帯びた発行体が飛行しているように見える。画像加工で平べったくすると、さらにUFOらしく見える

以下の動画はYahooニュースで不思議な飛行物体として紹介されたものだが、塔のライトに接近するにつれて明るくなり、離れると暗くなることから、自ら発光はしていないことが分かる。ボヤケて写っているので、輪郭がはっきりとはしないが、拡大してみると、頭部と左右の翼のような形(鳥かコウモリ)がみてとれる。

ニュースでは、「飛行物体が雲に見え隠れしている」とカメラマンが語っているが、よく映像を見ると、見え隠れしているのではなく、ボヤケて写っているだけで、雲の中や背後に消えてはいない。 従って、超高速で移動してはいない。 もし遠くの雲の辺りを飛んでいたら、スピードもさることながら、巨大な発光物体ということになり、他の誰も目撃も撮影もしていないことは考えられない。

以下は似たような状況の海外の映像。

コウモリ:以下の画像はTV番組でゲストが紹介したもので、スタジオに招かれた自称UFO専門家が「我々専門家は、多くの映像を見てきているので、このような画像は虫だとすぐわかる」と述べていたが、形から見て、コウモリである(撮影地のハワイにもコウモリは生息)。

日本でも、以下の動画のように、夜間にネオン掲示板などに群がって白く光って見えるコウモリが見られる。

窓に映った室内照明やコップ、レンズや窓の水滴(クラゲ型UFO等とされる)

風船/バルーンリリース:上空では気流の影響で風船群はバラバラに動く。銀色の楕円形の風船もある。自称UFO専門家なる人が訳知り顔で「風船は同じ方向に動きます」と間違った解説をして、風船群をUFOだと認定することが往々にしてあるが、以下の動画でわかるように、上空ではバラバラに動くのが普通である。カラフルな色も、高度が高くなると、白っぽく見えるのも分かる

以下の画像は、2013年のTV番組におけるUFOを呼ぶ企画で、空を飛ぶ風船の群れを撮影したものである。UFO研究家の一部が「風船ではありえない」と今でも主張しているが、風船独特の飛び方や色合い(低空にあるうちは現場のゲストらがカラフルな色合いを見ていた)が明白であり、同時刻に現場の向かい側のビルにある結婚式場のテラスでバルーンリリースが行われていたことも(私の調査により)確認されている。詳細は以下のサイトを参照: http://www.asios.org/tvasahiufo2

以下の数字やアルファベットの形の風船は、海外で「UFOを呼ぶ男」としてTV番組等に出演していた人物が、遠方で控えていた仕掛け人に飛ばせていた風船である。

以下の銀色の風船は、某自称・UFOコンタクティが撮影していた映像で、風に乗って飛んでいたものと同様のもの

マルチコプター(ドローン)やラジコンヘリ 

航空機のライトのピンボケ(ズームや絞りのピンボケ作用でキノコ型や菱形に変形 ※米軍の低空演習エリアもある)

以下の画像(上)は、UFOがよく現れるという米国ワシントン州アダムズ山の上空に写っているUFOとされるものだが、下の画像との類似を見て分かるように、飛行機のライトであろうと思われる

参照元
飛行機のライトをUFOと誤認するケースは実に多い 参照元

スロー撮影や、シャッタースピードを遅くして撮った飛行機(側面にライトがついた細長い母船型のように写る。ブレて複数に写ることもある) 

参照: https://www.dailymail.co.uk/news/article-2060066/Football-fans-YouTube-video-UFO-Sunday-nights-NFL-game.html
参照: https://www.huffpost.com/entry/ufos-new-orleans_n_1083058

このような画像を母船型UFOだと信じて、自著の表紙に使っているUFO研究家もいる

同様の写真が学研ムーの巻頭特集記事として紹介されたこともある

撮影者による投稿動画はこちら

LED付き電飾凧 

自然界の電磁気的な発光(プラズマ浮遊)※特に火山の上空や、気温差の大きい盆地の午後の空に見られる。または、球電(雷雨の際などに空中を浮遊する光の球。自然発生のプラズマと思われるもの)などがある。

人工衛星やスペースデブリ(宇宙ゴミ)の発光

人工衛星は一定のスピードで直線移動し、回転するものは日光の反射角度により点滅をする場合もある。移動スピードは高度によって異なるので、遅いスピードの人工衛星もある。人工衛星をUFOだと主張する人は往々にして「この時間に通過する人工衛星はない」と述べているが、200基以上(2012年時点)ある軍事(偵察)衛星の軌道は非公開であるため、データにないからUFOであるとは言えず、動きが人工衛星と同じであれば、UFOの可能性は極めて低い軍事衛星の目撃例)。以下は人工衛星、流れ星、飛行機などが写った暗視スコープ(赤外線)動画。

以下は列を成して見える人工衛星

最近は高感度のカメラで星空が明るく写せるため、回転しながら明るくフラッシュする人工衛星を見せて「人工衛星の明るさではない」と断定する者もいる。薄い雲が流れている場合には、あたかも人工衛星が少し不規則に動いているかのような目の錯覚を起こす場合も少なくないが、よく映像を見れば一定の速度で直進していることが分かる。

大部分の人工衛星(周回衛星)は、 日没後と日の出前の2~3時間ぐらいに、西から東に移動して見える。もしUFOが呼び掛けに応えてくれているとするならば、逆方向にUターンしたり、大きくジグザグに飛んでみせたりするなど、人工衛星ではありえない動きをしてくれるはずである。人工衛星をUFO動画として多数発表している方に上記の指摘をしたところ「UFO側は、地球の撮影者を驚かせないために、あえて人工衛星と同じ動きをしているのでしょう」とのことであった。

また、日本の最南端の島でUFOを撮影したという方の動画(など)があるが、どれも人工衛星と同じ見え方をしている(光体は大部分が西から東へゆっくりと直線移動する人工衛星の典型的な動きを見せている。星々の間を通過する人工衛星は曲がって動いているかのように錯覚して見えることはよくある) 。同島では星空や人工衛星フラッシュなどがとりわけ明るく綺麗に見え、日没が遅く日の出が早い時期には、深夜帯にも人工衛星が見える(参照:)。衛星データにない発光は非公表の偵察衛星(又はデブリ)かと思われる。

ランタン 

飛行船や気球 

パラシュート付き照明弾

1990年代にアリゾナ州のフェニックスで、米軍が初めてパラシュート付きの照明弾の投下演習を行った際には、空中に列を成して滞空する発光体群を見たことがなかった市民の間でUFO騒動になった。しかし記録動画を見ると、典型的な照明弾であることがわかる。

当時、照明弾近くの空を飛行していた米海軍パイロット(ジェイズム・ボット氏)が照明弾を目撃しており、以下の動画にコメントを書いている

ジェイムズ・ボット氏「それらは軍用機から投下されたパラシュート照明弾です。私は同時間帯に飛行中で、その様子も見ました」

ブライアン・サイトウ氏(動画投稿者)「まさにボット氏の言われる通り、米軍は新たな情報を開示し、23日夜にその空域で海兵隊が演習を行っていたことを明らかにしました。コメントを下さった皆さん、ありがとうございます。これにて一件落着!」

目撃証人のジェイムズ・ボット氏は2016年まで米海軍に在籍していた実在する人物であり、光体目撃の2014年1月までパイロットを兼務していた。米軍海軍の飛行機が投下したパラシュート付き照明弾ということで、事態は早々に解決している。

沖縄の光体騒動についての詳細な検索はこちらを参照(私も情報提供している)

一部のUFO肯定派の人々は、いまだに上記の沖縄の照明弾映像を「前代未聞のUFO事件」と断定しているが、この動画は、取り上げた新聞の記者が自身の息子のコメントを紹介する形で記事にして2014年に初めて話題になったもので、その以前から最近に至るまで毎年のように同様の照明弾の様子が幾つも映像(以下のリスト参照)に収められている。つまり「よく見られる」光景なのである。

映像例:2018年9月 2017年9月 2016年9月 2015年10月 2013年9月

また、照明弾ではないと主張する人々は「那覇から至近距離を飛んでいるUFOだ」と断定しているが、撮影地点が特定できたため、そこから割り出した位置は、那覇から遠く離れた海上であり、測定の誤差を考慮に入れても、ほぼ米軍の演習空域内となっていた。

動画の撮影場所は判明しているが、個人情報保護のために非公開

ただし、照明弾を投下した軍機の位置と、軍機の速度や風の影響を受けて落下するパラシュート照明弾の滞空位置は同じではないので、視界の悪い夜間(下方の島が見えない状況)では、軍機か照明弾、あるいはその双方が演習空域を少し出てしまっていた可能性も否定はできない。戦時中は夜間に敵機との距離を測るのは困難であったというので、付近を飛行中に照明弾の投下を目撃した前述のボット氏も、照明弾がどの空域にあったのかまで見定めることは難しかったであろうと思われる

なお、政府による公式見解ではなく、琉球新報社の書籍情報ではあるが、日本政府は、米軍が演習区域外でも条件付きで訓練を行うことを認めているという - 「 空対地射撃などを伴わない単なる飛行訓練は、(中略)我が国領空においては施設・区域上空でしか行い得ない活動ではない」(「日米地位協定の考え方」増補版、一九八三年一二月) 参照元。ただし、通常は照明弾演習も射撃訓練に含まれるものである。

UFO説に陰謀論を絡めて主張する人達は、米軍が演習区域を「那覇の南西」と言ったことを挙げ、実際には那覇の西北西の位置に見えたこととの矛盾を指摘しているが、那覇の南西に演習区域は存在せず、照明弾が見えた位置は「沖縄本島から見て南西の演習区域」であるので、単純な伝達ミスであった可能性がある

なお、照明弾の照射距離と目視距離を混同して「遠くの照明弾が見えるはずがない」というUFO説の人たちもいる。輝度と到達距離の関係は、立地や天候等にも左右されるために単純計算できないが、小型の照明弾の例では、輝度3万カンデラで夜間は最長で40km以上先から目視可能だという(参照

200万カンデラの照明弾を保有する米軍の演習であれば、那覇から60kmほど先の演習区域の照明弾は輝度100万カンデラでも、よく見えると考えてよいだろう。パラシュート照明弾の種類にもよるが、以下の説明図にある100万カンデラ照明弾の燃焼時間は4分となっているので、2~5分で消滅する沖縄の光体群の映像と矛盾はない。 海軍の演習の場合、照明弾を打ち上げるのではなく、飛行機から投下する。

参照元

2014年の沖縄UFO騒動については、照明弾の演習エリア付近を飛行中の米軍パイロットの目撃証言があるにもかかわらず、当時の日本政府が十分な情報提供を受けていなかったことや、米軍が演習場の方角だけを公表して具体的な名前を挙げなかったことを理由に、いまだにUFOであると断定的に主張する日本のUFO研究家らやUFO派の人たちがいる。 沖縄の方々の立場になれば、このような米軍の派手な軍事演習に対する懸念をよそに、UFO騒動にされてしまったことに腹立たしさを覚えた方も少なくないのではないだろうか

パラシュート照明弾は海外でも多数撮影されており、以下はその一例である。もしこれがUFOだとすれば、なぜ照明弾と同様に突然に空中に出現し、個々の光が数分で燃え尽き、新たなものに入れ替わり、徐々に下降しながら、飛び去ることもなく燃え尽きるように消えていくのか、素人が考えても答えは明白であろう

上の動画の視聴はURLをクリック

以下の動画も(UFOだと信じて感動している撮影者たちには申し訳ないが)明らかに照明弾の演習模様である

先の沖縄の動画と同様に、パラシュート照明弾は、間隔を開けて、異なったフォーメーションで投下されることもある。 以下の動画(上は抜粋画像)では、最初は横一列、次に輪を描くように現れ、見物人たちを驚かせている。

以下の動画のように、まるで意志をもって動くUFOのように、奥の方から光度を上げながら出現するように見えるのもパラシュート付き照明弾の典型的な特徴である

なお、パラシュート付き照明弾と類似したものとして、軍のパラシュート部隊が花火を持って落下する航空ショーの様子も、遠方から見た人々がUFOと誤解するケースがあった(以下の動画)。2015年のショーの映像は、日本のTV番組でUFOと紹介されたが、事前に制作会社の依頼で私が映像をチェックし、航空ショーであると指摘した返答は無視されたかたちとなった。

吊り下げ街灯:電線に吊るした街灯は、アダムスキー型円盤と酷似しているが、どれも空中に静止しているので、全くブレていない。飛行中の物体がこのようにブレずに写るだろうか。

中国で日本人によって撮影されたもの(昭和15~16年)
中国の街灯(1940年代)
街灯が見える中国の新聞記事(1941年)

上空の雲や霧への地上光の反射 

上空の雲に反射した建物のライト:赤色は都庁、青色はドコモタワー

以下は東日本大震災時の変電所のアーク放電。きちんと調べずに怪光現象扱いすることは、地元民に失礼な行為である。その下の動画も同様の発電所の爆発事故(米国ワシントン州ロッキーマウンテン)

山道の車や登山者のライト

低層雲や霧に投影されたサーチライトなど(弧を描いて集散を繰り返す等)

以下は空港の滑走路灯と思われるもの(千葉の上空から撮影)

参照元

金星、木星、シリウスなどの星(カメラのピンボケにより拡大して写ったりする)

虹色にきらめく星など(レンズや大気中の水滴のプリズム効果による分光で複数色に見える)

●雷などの強い光を写した際にデジタル処理が追いつかずに光の柱ができるローリングャッター現象や、光から垂直または水平なラインが生じるスミア現象

参照: https://www.metabunk.org/solved-strange-beam-of-light-over-mayan-temple-and-florida-lightning-rolling-shutter-artifact.t3244/

黒沈み現象:カメラのセンサーにより(太陽の中などに)黒い染みのようなものが写る現象。これにスミア現象やゴーストなどが加わって、円盤型のシルエットに写ったり、色が変わったりすることがある。以下はその例

参照元
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太陽柱(サンピラー):太陽の光が柱のように見える大気光学現象

国際宇宙ステーションや探査機等から見える白い光の玉は、排出された水分の水滴が漂ったり、噴射を受けて飛んでいるもの。機体からの照明に氷片が反射した映像もある

以下の写真は、 アダムスキー型UFOの底面の3つの球が写ったものであると、アダムスキー系のUFO研究家が主張していたアポロ17号からの映像だが、鮮明なオリジナル動画では、球ではなく氷片であることがわかり、しかもパネルの手前に写っているので、UFOの底面ではありえない。 前述のUFO研究家にこの点を指摘したところ、最初は「光がにじんで、あたかもパネルの前にあるように見えるだけ」と反論してきたが、明らかに個体として前面に写っている事実を私が指摘すると、最終的に「NASAがUFOを隠蔽するために映像をCGで偽造したのだ」との主張となった。最初は鮮明な映像を公開したNASAを彼は称賛していたのだが・・・

レンズゴースト(強い光源がレンズ内部で反射したもの)

参照元  http://www.abovetopsecret.com/forum/thread632655/pg16
Googleマップによく見られるレンズゴースト。半透明UFOとされて拡散されることもある

以下のワシントンDCのUFO写真とされるもの(1952年)は、下方に写っている街灯の反射であるが、その部分がトリミングされて紹介されたため、UFO騒動となった。

以下の写真も、もし下方の誘導灯がトリミングされたら、UFOだと思われるかもしれない。

参照元

以下の写真は、オカルト記事サイトTOCANAに掲載され、匿名の写真家が正体不明と鑑定したものだが、明らかなレンズゴーストである。

レンズゴースト写真は日常的に撮れるものなので、枚挙にいとまがない

参照元
参照元
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左斜め上にある3つの光体の一番上は月。その下の2つが街灯のレンズゴースト (参照元

上に掲載の2つの画像は、カメラ愛好家が撮影したもので、UFOとの主張は全くないが、もし似たような映像を撮影した人が、モニター上では(手ブレによって)上下左右に動き回ってえるレンズゴーストをUFOだと一瞬思い込んでしまう可能性もある。でも、肉眼では確認できないので、レンズの知識がなければ不思議な現象だと思うだろう。あるいは「動き回るUFOを肉眼で撮影した」という偽りの証言を加える人もいるかもしれないが、どちらの場合にせよ、動いている光体は(一瞬だけ静止しない限りは)丸い球体に写ることはなく、横に伸びた楕円形に写るものである(静止画の場合は、前述したように、普通の飛行機をスローシャッターで撮影して細長い形状に写すこともできる)

以下の画像は、「某地方都市のタワーの近くを上下左右に動き回っていたUFO」と撮影者が述べている動画の一コマ(静止画)である (動画は公開されていない)

以下の画像は、上の画像の明度を上げたものであるが、左側にも薄い光がぼんやりと写っているのが分かる

もし画像の元である動画が公開され、タワーの光源は静止して(手ブレにより動くことなく)、光体だけが動き回っている様子が確認できれば、レンズゴーストではないといえる 。だが他に誰も目撃報告をしていない状況から判断すれば、レンズによる光学現象である可能性が高いと思える。以下の東京スカイツリーの写真にも2個のゴーストが写っているが、光源は街灯である。

参照元: https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000041292/SortID=15056995/ImageID=1303680/

以下も街灯によるレンズゴースト

参照元
東京タワー横のレンズゴースト (参照元)

以下の海外の写真について、撮影者が青いUFOが飛行しているのを肉眼で目撃したと述べているが、レンズゴーストの写真に合わせた作り話であろうと思われる。電話で知らせた友人も目撃したというが、その二人以外の目撃者(撮影者)がなぜいないのだろうか

A mum was left spaced-out when she logged onto a town webcam to check the weather – and spotted this UFO-like FLYING SAUCER. See SWNS story SWUFO: Denise Poole, 52, gasped in shock as she watched the strange blue disk hovering above a school on the Channel Island of Guernsey. Wondering if it was simply the sun’s glare, shocked Denise immediately rang a friend who logged on and saw the same glowing orb, which had a thin red fin almost resembling a rudder. The pair then watched as it moved slowly across the screen, vanishing for a few moments before reappearing.

以下の写真もレンズゴーストであるが、撮影者はUFOが空を横切るのを目撃したと語っているという。こちらも他には撮影者(目撃者)はいない。

2014年5月、フランスのシュルヴィエンヌにてにて撮影 参照元

アニメーション動画:インターネット上には、CGによるUFOや宇宙人動画が溢れているが、それらが本物映像として意図的に拡散される(商用利用される)ことも少なくない。以下の動画は、あるUFO研究家が「打ち上げられたミサイルをUFOが撃墜したスクープ映像」としてTV番組で紹介し、自身が監修した書籍にも掲載した海外の動画の「オリジナル」版であるが、そこには「これは再現アニメーションです」という英語字幕が付いている。そのUFO研究家は、その字幕をトリミングしてTV局に売り込んでいた。

②偽造の例

CG(コンピュータ・グラフィックス):円盤、白い玉(オーブ)の浮遊や分裂等。以下の写真のように、同じUFO写真が、背景を変えて何度も使いまわしされることもある。そもそものUFO写真が本物であるかどうかは不明。この同じUFOを合成した写真が米国のUFO研究団体MUFONのサイトに、期間をあけて3種類掲載されたので、思わず指摘をしたが、掲載されたままであった。

模型等を透明ガラス等に貼って動かしたり、空の映像に合成して浮遊させる

Fake UFO – Youtube動画より

以下はニセモノUFO写真の作り方を紹介した動画(英語)

●丸みを帯びた金属等を放り投げたり吊るしたりして撮ったもの(車のバックミラーなど)

●窓に映る天井照明の写真

参照: https://www.reddit.com/r/mildlyinteresting/comments/873lt2/ufo_no_just_a_reflected_ceiling_light/

フィルムのネガを反転させたもの

英国コニストン(1954年)

透明版(ガラスやアクリル)に(半分に切った)模型を貼り付けたもの

ガラス板を動かした際にできた模型の影のブレが見られる

③映像の写し方に合わせた目撃証言(作り話)を添えて発表された例

●以下は、鳥の群れの映像をスロー再生し、鳥の鳴き声の入った音声を消し、海外でUFO映像としてニュースになったもの(大阪)

     その他の検証

その1

以下の映像は、UFOに関心の高い元ロック歌手が、米国防総省やNASAのOBを顧問に招いて設立した民間UFO団体が、「米国政府が認めたUFO」として発表して話題になったものですが、政府が認めたのは「UFO調査の組織があった」ことや「米軍パイロットがUFOを目撃している」ことだけで、発表された映像や(撮影者とされる)パイロットが本物だと認めたわけではなく、証言者として紹介されたパイロットも、映像とは無関係の目撃体験を述べているだけです。これらの映像には致命的な欠陥があります。以下は冒頭の説明画面で、物体が白く写っている(背景が暗い)のは赤外線モードで撮影されていると説明があり、左画面(赤丸内)にIRと表示されています。それに対して、少し見えにくいですが、物体が黒く写っている右画面(赤丸内)には、視覚モード(通常カメラ撮影)のTVの表示があります。

ところが、動画内の数カ所で、映像とカメラのモード表示が合っておらず、赤外線モードから視覚モード(通常カメラ)に切り替わっても、表示がIRからTVに変わっていないのです。その他の場面では、きちんと切り替わっていますので、合成時のミスと考えられます。


以下の動画は、最初は海を見下ろす上空の“静止した”位置で撮影されており(ホバリングしている?)UFOとされる物体にフォーカスした瞬間に、その物体と同じスピードで飛行しながら撮影しています。そのような急発進ができる乗り物は地球には存在しません(撮影者がUFOに乗っていたなら別ですが)。また撮影者たちの声が、ふざけたヤンキーのような馬鹿騒ぎをしており、訓練を受けた軍人のものとは思えません。

この団体は一般市民から数億円の寄付金を集めています。政府はこれらの映像を認めることも否定することもしていません。これは宇宙軍事開発に多大な予算を使おうとしている政府にとって、都合がいいことなのかもしれません。

その2

以下の動画は、CSETI(地球外知性研究センター)を主宰するスティーブン・グレア博士(医学博士)が、レーザーポインターで異星人と交信する様子を収めたものとのことで、赤外線の暗視スコープで撮影されていますので、夜空の星々が白く明るく写っています。なお、同氏がUFOを撮影したという映像は、先の誤認UFOの欄でも紹介していますが、照明弾であることは明白です。

私はこの動画に幾つかの疑問と違和感を覚えました。基本的な疑問として、なぜ赤外線撮影をする必要があったのかという点です。赤外線カメラは、人工衛星の発光や人工的な照明を拡大して見せてしまうからです。なぜ肉眼で見える自然な映像にしなかったのでしょうか。

(動画の8秒目)レーザーポインターにUFOが発光して応答するシーンですが、これは赤外線撮影で大きく見える人工衛星のフラッシュ発光(パネルやアンテナへの太陽光の反射)とタイミングが合うまで撮影を重ねていれば作れるシーンです。普通の人が撮影したこちらの動画でも、暗視スコープ動画でも同様のフラッシュがみられます

(動画の30秒目、45秒目、そして1分3秒)木々の中で3つの光が同時に発光します。これらは木の枝に取り付けたLEDライトを遠隔操作すれば可能な映像です。「木の近くの空間で発光」と説明された光も、枝の先端に取り付けたライトのように見えます。

(動画の1分13秒~)左上の木の手前を、白く輝く発光体が左下に横切ります。そのスローモーション動画を見た際に、私は非常に違和感を覚えました。細長い光跡が、まるで静止しているように見えたからです。そこでスロー画面をコマ送りしてみると、本来なら左上から現れて、左下へ移動していくはずの光体が、最初から木の中央に薄く現れ、まるで細長いライトが徐々に明るくなるように、光っていたのです。以下がその様子です。

そして11コマにわたり、以下のように100%同じ画像に見えるコマが続いています。スローモーション再生で全く同じ画像がこれだけ長く続くことはありえないはずです。

さらに驚いたことに、流れて消えていく場面も、左下に消えていくのではなく、全く同じ位置で、全体が薄くなるように消えていっているのです。

上記の矛盾点から、この発光体は、以下の画像のようなチューブ状のLEDライトを斜めに枝に取り付けて1回だけ発光させて撮影されたものではないかと疑われます。そして1回の発光だけでは、移動しているようには見えないために、流れ星が光るような映像効果を出すために、同じコマをつなげたのではないでしょうか。

参照元

その3

以下の動画は、UFOが現れるという米国ワシントン州のアダムス山において、地球外生命体の研究をする民間団体が赤外線の暗視スコープで撮影したものですが、前述したように、なぜ通常モードで撮影しなかったのかが不可解です。赤外線モードでは、ぼんやりとしか映らない人工的な照明も明るく拡大して写ります。

あとがき

私は高度に進化を遂げた地球外生命体や、彼らが飛ばしているであろう未確認飛行物体の真相を探求してはいますが、いわゆるUFO/宇宙人〝信者〟の方たちとは一線を画しています。

また、政府等に対するUFO情報の開示要求や、陰謀論に対しても距離を置いています。隠ぺいや陰謀はあるでしょうが、UFOの推進力と思われるフリーエネルギー等のテクノロジーは、地球人にはまだ提供されるべきではないと思います。軍事利用される恐れがあるからです。

実際には陰謀組織よりも、UFO/オカルト業界の人たちのほうが、偽りの情報を広めている現状を私は見てきました。下手にその問題点を指摘すると、大人の事情をわきまえない厄介者扱いされます。この種の業界では、嘘をつかなければ食べていけないという暗黙のお約束があるようです。その手法として、膨大な知識を駆使して、もっともらしい説を唱えたり、逆に奇抜なことで嘲笑を誘って注目を集めたりします。

「UFOがあるかないかを議論する時代はもう終わった。あるのは当たり前。今はその先のことを考えるべき時なのだ」― これは60年前から言われてきていることです。私もその通りだと思っていました。しかし、今は全く逆です。今はまだUFOの有無を議論する時代すら迎えていません。UFOなど何百回も見ているとか、UFOに何度も乗ったなどという自称コンタクティたちが巷にいる反面、存在する写真や映像のほぼ全ては偽造や誤認です。まともな検証をする人すら、ごく少数です。

「UFOがあるかないかの議論など馬鹿馬鹿しい。いま地球は危機を迎えているんだ」と主張するのは、オレオレ詐欺をする人間が「オレが本当に息子かどうかを疑ってる場合じゃない。いまお金が必要でピンチなんだ」と言っているようなものです。

実際は、UFOの有無よりも切迫した問題が確実にあるのですが、大衆の目をそこからそらしているのは否定派ではなく、「UFOに興味を持ってもらおう」を合言葉に、長年に渡っていい加減な発言を繰り返して信頼を損なわせてきた肯定派たちなのです。

本物のUFOだと興奮しているUFO信者の人たちに、それが誤認である決定的な証拠を私が示すと、彼らの反応は私を完全に無視するか、沈黙するか、または「これは飛行機に擬態したUFOに違いない」「地球を監視するために、あえて擬態しているのだ」「擬態UFOと通常の飛行機を見分けることができるか、私たちをテストしているのだ」という詭弁を唱え始めたりします。私は擬態UFOの可能性を否定するものではありませんが(実際にそのようなことを異星人側が行っていると証言する誘拐体験者もいますが)、まずは地球上の飛行機である可能性が正直に認める誠実が大切ではないでしょうか。もし私が友好的な異星人の立場であったら、そういう姿勢を最も重視して、合否判定を下すでしょう。