しあわせの願い

                       
あなたがまだ幼なかったころは
二階の窓から通りを眺めながら
「おじさんどこ行くの?」って
知らない人に声を掛けてたっけ
あなたが中学生になったころは
自分の部屋の中で過ごしながら
「勝手に入ってこないで」って
親にたびたび注意をしてたっけ
あなたがもう大人になった今は
周りの人達と無難に接しながら
心の扉を開けるのが少し怖くて
ノックの音をずっと待ちぼうけ
気になる人が近づいてきた時は
戸を閉めたままで観察しながら
二階の窓だけ開けて顔を出して
そっとほほえみかけてみようか
大切な人が通り過ぎていく前に

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