不幸芝居

あなたは幸せじゃないと言う

でも幸せだと思われたくない

不幸な自分のまま愛されたい

ありきたりな幸せを望まない

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あなたは悲しげな顔を見せる

笑顔で人をひきつけたくない

心の深いところに触られたい

楽しい交際などしたくはない

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ときどきあなたはこう考える

自分は影法師をさがしている

ひとり芝居を演じているだけ

自分の尾を追い回る犬のよう

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ときどきあなたはふと感じる

そして気のせいだとすぐ思う

すれちがいざまに感じた何か

心だけが振り返っていた瞬間