何処へ

ぼくたちは何を求めているのだろう

ぼくたちはどこへ向かおうとしているのだろう

何かを追いかけて

どこかへたどりつこうとしているぼくたちが

それを手に入れて

そこで生きることができたとき

ぼくはきっと全てを手放して

あてもなくそこから離れていくだろう

頬をなでる風は

何者でもないぼくを

そこにいるだけのぼくを

なにもいわずに

むかえてくれている

ぼくは風を感じていたいだけ

風に触れられていたいだけ

そばにきみがいても

ずっとそうしていたいだけ

そばにきみがいるから

ずっとそうしていられるんだ

ふとまわりをみわたすと

ぼくは友だちに囲まれていた

何を求めていたんだろうね

どこへ行こうとしていたんだろうね

ぼくたちは

これまでずっと