飛鳥の空

この世界の何処にいようと

一瞬の内につないでしまう

無機質な文字を嫌うように

君の言葉はいつも数行だけ

その姿はどこにも見えない

時空の重みを身体で感じて

向こう岸まで川をわたって

互いを身近に感じる距離で

君は初めてにっこり微笑み

軽やかにおしゃべりをする

インスタントが嫌いな君に

手紙を届けにポストに行き

姿を見るために足をはこぶ

便利さなんかは存在しない

飛鳥時代みたいな恋をする

暗に君は教えてくれたんだ

僕が僕らしく生きることを