宛名のない手紙

子供のころ海外にペンフレンドがいた

世界中20か国ほどに文通友達ができた

約2週間後に届く返事が楽しみだった

インターネットの登場で全て変わった

メッセージを送った直後に返事が来る

心躍らせて待つ時間はもう存在しない

だから今は空中に手紙を投函している

宛名のない詩の手紙を世界に解き放つ

遥か先に誰かの心に届くかもしれない

返事が来ても私はいないかもしれない

それもまた素敵なことだと思えるんだ