昔のポエムより

吐息
自然な呼吸..
すやすやと眠っている時の息の音..
吸う音は小さくて
吐息だけが すーっと
くりかえす くりかえす
その音に耳を澄ませて
ただ見ているだけで
いとおしくなる
人間も 動物も
おだやかに眠っているときは
まるで自然につつまれて
抱っこされているよう
吐息に合わせて
おなかが可愛くふくらんでいる
思わず抱きしめてしまうと
ピクッっとして驚いて目をさましちゃう
あ、ごめんね
ふーっと大きく息を吐く
まるで夢の世界からこの世界へ戻る合図みたい
そう言えば、人は亡くなる最期の瞬間に
大きく息を吐くらしい
抱きしめた体からは
もう静かな吐息は聞こえないけど
温もりが優しく伝わってくる
胸にそっと頬をよせて
心臓の鼓動を感じてみる
ただ呼吸をくりかえす くりかえす
ゆっくりと
おだやかに
平凡にくりかえす
かけがえのない日常のひとこま
   EGOMEN
エゴは乾麺みたいなもの 水を吸ったら膨らむんだ
エゴを捨てたらダメだよ 必要な栄養分なんだから
エゴを隠してもダメだよ 湿気を吸ってしまうから
 
スープでゆっくり温めて 麺をほぐしてあげるんだ
もうエゴはエゴじゃない 美味しい麺を召し上がれ
   永遠の刹那
             
もの語る前 刹那のひとみ
            
もの思う前 刹那のこころ
何気ない時 刹那のひとに
何と多くを 教わるだろう
  妖精の部屋
ねえ どうして そんな目で僕を見るの
恋のかけひきを しにきたんじゃないよ
ねえ 君はいつから 大人のルールを覚えちゃったの
恋なんて 愛なんて そんな言葉 知らなかったのに
心と体を あずけたり 求めたり そんなゲーム してなかったのに
ただ 僕たちは 手をつないでいたのに
二人きり それだけで よかったのに
ねえ 君の言葉 とても痛いんだ
刺さないで 僕の胸 血がにじんできたよ
君の瞳は 僕を見ていて 僕を見ていないよ
そんな笑顔 僕に見せないで 
だって 泣いてるじゃない 君の胸の中で
僕の大好きだった女の子 暗い部屋に閉じ込められて 寂しそう
ねえ ちいさな頃 ひとり遊びをしていた君は
淡い光につつまれた部屋の中 妖精たちに会っていたね
僕も入れてもらえたね 君には見えたから
僕の背中についていた 天使の羽根
ふかふかの柔らかな白い羽根に
君をいつまでも乗せてあげて
君のやさしい胸の温もりを 感じていた
ねえ あれから 君に何があったの
いつのまにか 君は閉じてしまったんだね
妖精たちのいる 部屋の扉
天使や妖精たちが そっとふれあうように
君と僕は とっても仲良しだったのに
今 君を見ていて 涙がとまらないよ
ねえ 僕のこと 忘れてしまったの
君とつながっていた 僕の手を
お願いだよ
もう一度 僕にふれて
妖精の部屋へ 僕を連れて行って
   Sweet Strawberry
お気に入りのミラ・セフォンのティーカップと
おそろい柄の花とチェリーのテーブルクロスに
おいしいタンジェリン・ティーを用意して
淡いピンク色の花壁紙に囲まれた部屋の
真ん中に置かれた白い小さな丸テーブルで
君を迎えるつもりでいたよ
ざわめく街を彷徨いながら
デパートのお洒落なモールの中の
甘い香りに包まれた洋菓子屋さんから
ケーキの箱をもった君が ふわっと
嬉しそうに出てくるような気がして
僕は紅茶を選ぶようになったよ
蜂蜜のように甘い いくつかの恋をしたんだ
だからいつも お口直しに ビターな紅茶を味わってきたよ
でも おかしなことに気づいたよ
彼女たちのもってくるのは いつもクリームだけのケーキ
イチゴがのっていれば いろんな紅茶も楽しめるのに
ねえ 僕の遠いふるさとは いちごの産地なんだよ
春になるのが待てなかったら
野いちごを摘みにいこうよ
青い空と 花の香りに彩られた いちご畑の真ん中で
きらめく若葉のテーブルクロスの上に 二人ねそべって
誰の手にもふれていない 摘みたての甘酸っぱいイチゴを口にしよう
クリームも 紅茶もいらない
いちご色の唇に 甘いタンジェリンのような キスをあげよう
  淋しい笑顔
澄み切った 夏の青空のような
明るく爽やかで 嬉しそうな女の子より
曇りがかった 冬の闇夜のような
暗くしめやかで 淋しそうな女の子 無意識にさがしてた
どこかにいる 君の幸せを 
遠くからずっと 願っていても
どこかで微笑んでいる 君の瞳が
みんなを優しく 見つめていても
どこか虚ろで 悲しげな作り笑い かすかに感じてた
君は本当は 子供のように 無邪気で明るくて
雲一つない 秋の空のように どこまでも高く
星空のきらめきの中 笑顔をふりそそいでいたのに
ねえ どなたか・・・
天国から落ちてきた 傷ついた女の子を見かけませんでしたか
白い羽根の折れた 潤んだ瞳の天使を見ませんでしたか
ねえ 誰か・・・
淋しい笑顔の少女を知っていますか
たくさん泣いてきた瞳で 愛想笑いしている子を知りませんか
ああ、いえ 僕は
不幸の御つかいではありません
悲しみの天使に
笑顔をもたらしに 遣わされました
本当の 幸せの笑顔を
          
  妖精の庭
僕は母親に童話の読み聞かせをしてもらった記憶はないけど
そして そんなに本を読む子供でもなかったけど
もしいつか子供をもったら 
枕もとでも ソファーでも お話をいっぱいしたい
抱っこしたまま 話すたびに伝わる のどの振動を くすぐったく感じながら
あ、読み聞かせじゃなくてね どっちかというと 僕が聞き役なんだ
小さな子にはね 大人に見えないものがいろいろ見えてるんだ
一番の仲良しのブラウニーは いつもは花壇の中にいて
小人のおじさんは 引出しの奥に隠れてる
羽根をつけた妖精さんたちは 窓からそよ風に乗ってやってくる
「パパもブラウニーのお友だちになれるかな?」
「こんど聞いてあげる。パパならきっとブラウニーはお友だちになってくれるよ」
「じゃあ、ママもいっしょにね」
「うん」
それから、生まれてくる前のお話もしてもらおう・・
パパとママのデートを空から見ていたときのこと
ママのおなかに入ったときのこと
パパの話しかける声を聞いていたときのこと
ねえ、もしその子が女の子だったら
ずっと抱っこしている僕に 君はやきもちを焼くかな?
そうならないように 今からいっぱい いっぱい君を抱きしめてあげるよ
もう僕のひざの上に乗るのは飽きちゃったって言うくらい
それでも僕は ずっとずっと いつまでも君を抱っこしていたいから
子供を左のひざに 君を右のひざに乗っけるよ
だから・・できれば・・あんまり重くならないでね
でもね、ときどき思うんだ
ホントは僕は いつか自分の子供を抱っこしたいんじゃなくて
君の中にいる少女を 今すぐ抱きしめたいんじゃないかなって
だからね・・・僕が君をひざに乗せて抱きしめたときは
目をとじてキスを待たないで僕にお話を聞かせて・・
君の吐息につつまれて いつまでもこの胸で 君の声を感じていたいんだ
僕にだけそっと教えて・・・
妖精の住む庭から ふわっと遊びに来る
君にしか見えない 一番の仲良しのブラウニーのこと
それは 誰にも見せなかった 本当の君・・・
ねえ、僕もブラウニーのお友だちになれるかな?
  星空の微笑み
迷子の子犬みたいに
途方にくれて 君を探していたけど
涙をこらえて 見上げた冬の夜空に
やさしくまたたいていた星は
僕を温かく見つめる 君の微笑みのようだった
あぁ 君になぐさめられてもらってるなんて
僕が君を見守る星になるって 約束していたのに・・
星降る夜は 
無数にきらめく光の粒になって
枕を濡らして眠った君に やさしくふりそそぐよ
朝が訪れるまで 君をそっと抱きしめてあげる
柔らかな淡い日差しにつつまれて目覚めた君の
胸に残るほのかな温もりは 
夢なんかじゃないよ
 トイ・ハート
ちっちゃな頃
とっても空想好きな子だった
一人遊びが好きで
誰かと楽しくお話していたっけ
少し大きくなって
想像の世界には無かった 人の肌の温もりにふれて
大勢の友だちと遊ぶよりも
一人一人と 二人っきりで
向き合って 話をするのが好きになった 
でも あんまりしゃべらないんだ
相手の息遣いが聞こえるくらいの 静けさの中で
ゆっくり 瞳でふれあって 心を通わせていた
笑ったりもするよ でも ぼんやりした表情も 素敵なんだ
心の服を ときどき脱いで 裸のハートに さわってもらったりした
相手の手 よく見えなかったけど  
僕に触れた指は とってもザラザラしていたことがあった
寒い冬の日 手袋をつけたまま ぎゅって つかまれたこともあった
あ、痛い・・って感じて
僕のハートが少しヒリヒリして 見たら血が滲んでいた
赤くなったとこは ズキンって ひどく痛んだ
ううん いいんだよ 相手は悪くないんだ
僕がいけないんだよ
こんなハートをしている僕が
それからまた ひとり 部屋の中で
想像の世界の相手と 会話をするようになったよ
でも ときどき 肌の温もりが恋しくなって
ハートを開いて 触ってもらうんだ
柔らかく触れてくれるって信じてるんだ 相手の手も見ていないのに
懲りないよね バカだよね
それでまた傷だらけになって 痛くて眠れないほど 一人苦しんだりする
でもね 痛みって 少し好きだよ
だって それは好きな人が 僕に触ってくれた証だから
友だちは あきれた顔で言うよ
「君が一人で傷ついてるだけさ。 傍で見ていて痛々しいよ」って
でもいつかね 信じてるんだ
優しい手で 触ってもらえるって
大人になりきれない 古いオモチャみたいな僕だよ
修理をお願いしたら もう部品がなくて直せないって
それなら どうか 処分して下さい
傷で汚れた 壊れかけの マイハート
   とけていく世界
淡い蒼いろに染まった 夜明けの波打ち際
冷たい水しぶきが うっすらと黒髪を濡らして
うつむく君の頬と 白いブラウスに垂れていた
寄せては返す波を ただぼんやりと見ている
そんな君が 僕は好きです
淡い肌いろに霞んだ 夕暮れの波打ち際
温かい潮風が ふんわりと濡れ髪にそよいで
たたずむ君の頬と 白い胸元をなでていた
うっすらと消える雲を ただぼんやりと見ている
そんな君が 僕は好きです
抱きしめてほしいなんて 君は思っていなくて
海と空が溶けあっている 地平線が見えなくて
生きることと 死ぬことの 境目が分からなくて
手探りをするように 差し出そうとした両腕は
片方しか 挙げられなくて
そっと横を向いて 気づいてくれた
ずっと手をつないでいた僕を
潤んだ瞳で ぼんやりと見つめる
そんな君が 僕は好きです

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