執着するがゆえに
苦しんでいるのに
つかんでいる手を
はなせないでいる
そんな君はまるで
真夜中のトイレに
一人でいけない子
大丈夫だからとか
勇気を出そうとか
鈍感な人達がいう
意味のない励まし
黄泉の迷宮のなか
君は彷徨い続ける
ひとりになるのは
だれだって心細い
だれでもいいから
手を繋いでいたい
でもその心細さは
闇にいる者も同じ
だから怖がらずに
憐れんであげよう
そして別れを告げ
光の差すほうへと
手を伸ばしてみる
その手をだれかが
掴んでくれるから