包容力という名の 底が抜けたバケツ
ポジティブという名の 臭いものにフタ
底が抜けないほど 自分は丈夫だろうか
楽観視できるほど 自信があるだろうか
底が抜けていもいい 気を失ってもいい
そんな覚悟しかできない もろい存在だ
儚く散るしかない 微かな炎のような命
綺麗事でしかない 愛という名のもとに
包容力という名の 底が抜けたバケツ
ポジティブという名の 臭いものにフタ
底が抜けないほど 自分は丈夫だろうか
楽観視できるほど 自信があるだろうか
底が抜けていもいい 気を失ってもいい
そんな覚悟しかできない もろい存在だ
儚く散るしかない 微かな炎のような命
綺麗事でしかない 愛という名のもとに
日向と日蔭の真ん中くらい
障子を通る日差しのように
ほんのりとした加減がいい
真っ暗じゃ育たないけれど
直射日光じゃ枯れてしまう
籠っていたらダメだけれど
打たれ過ぎたら壊れちゃう
焦げた料理は名誉じゃない
生のままじゃ食べられない
きつね色にうっすら焦げる
そうして丈夫になっていく
あなたの命はだれのもの
自分の命は自分のものか
どこかで繋がってるのか
本当のことはわからない
あなたの命があなたなら
どう扱おうが自由なはず
ただひとついえることは
誰かが大事に想っていた
誰かが大事に想っている
その想いをどうするのか
あなたには関係ないのか
そう 関係ないのかもね
あなたの命はだれのもの
あなたのものであっても
誰かがそれを包んでいる
一つだけ願いが叶うなら
幻が幻だとわかるように
貴方が抱えている悲しみ
どうにもならない絶望感
だれも傍にいない孤独感
はかなく消えてしまう夢
すべて幻にすぎないこと
未来には希望があること
そして貴方がこれからも
生きつづけてくれること
特別なことを探して
普通なことを忘れる
奇跡を夢見て過ごし
平凡な日常を見失う
遠くの誰かを求めて
身近な人を遠ざける
いつでも傍にいると
言った人は旅立った
大切なものは見えず
儚い夢が通り過ぎる
そんな今のあなたを
未来の貴方が見てる
かけがえのない今を
あなたは生きている
正しい方向へ変えてやろう
でも強制をしてはいけない
間違った人なら殺していい
その考えと変わらないから
.
善意というものは怖いよね
救ってあげるという正当性
相手の自由なんて認めない
だってそれが愛なんだから
.
ジョンレノンが好きなんだ
でも公言できなくなったよ
愛と平和の十字軍によって
イマジンが利用されてから
みんなが眠りについて
やがてひとりになれる
さびしさをいつの日か
感じずにすごせている
.
誰もいなくなった海で
貴方の存在を探してる
ひとりごとをつぶやく
傍で貴方が聞いていた
.
蒼い世界が消えていく
またひとつ残していく
蒼白き月に頬を染め
天の羽衣を纏う娘は
情緒を失ったという
育ての親の恩を忘れ
月人に戻ったのだと
上辺だけを見る者は
喜怒哀楽を超えれば
悟りに達すると説き
胡座をかく神を描く
回り続く独楽の軸が
停まって見える如く
表情すら失った娘の
深い嘆きを知らない
悲しみの彼岸に立ち
涙を流す者はいない
言葉を失った詩人は
無能になっていない
洗い流して 清める
受け入れて ゆるす
条件付きと 無条件
ロゴス神と 自然神
愛は最後に勝たない
愛に勝敗はないんだ
ホンキでイイとこ認めてくれる
ダメならちゃんと叱ってくれる
それがキミにとって大切な存在
.
キミを浮足立たせてしまうのは
悲しい気分にさせてしまうのは
キミを思い通りにしたい人たち
.
大切なトモダチが少しいたなら
イジメッコが千人いても大丈夫
ハートがつながってれば無敵さ
ちいさな幸せなんて
負け惜しみだと思っていた
結局は力がなければ
目の前の問題は何も解決しない
経済力 影響力 交渉力
空想だけは一人前だから
それらを持った自分を想像する
問題が解決した安心感
一新された身の回りの環境
空虚感を誤魔化せない
足りないものがある
求めていた小さな幸せ
人生を振りかえってみる
いろんな節目があったはずなのに
昨日のことのように思い出すのは
ささいな日常の瞬間ばかり
ときどき思うんだ
ずっと騙されてきたんじゃないか
強くて大きなものって
本当は虚しいんじゃないかなって
ささやかな小さなもの
本当は一番貴重なんじゃないかな
つまらない人間だと思うだろうか
見つめ合うんじゃなくて
語り合ったりもしなくて
肩がふれるくらいの距離感で
ただいっしょの空間にいる
互いの息に耳を澄ましてる
ちいさな幸せで満たされる
器のちいさい人間だろうか
でもその瞬間を
永遠に覚えているのだろう
いつか最期の息をするとき
いつか時の輪が接するとき
信じがたい話だが、ガチガチの訴訟社会では
道端で倒れていても本人に意識がある場合は
病院へ連れて行ってほしいかと尋ねるという
支払いを拒否される恐れがあるからだという
.
信じがたい話だが、天使達が存在するらしい
困っている人間達をいつも気にかけていても
本人が助けを求めないと何もできないという
干渉をしてはいけない規則があるのだという
.
普通は自発的に救いの手を差し伸べるでしょ
でもそれは厳密には余計な干渉になるらしい
厳しいだろうか いや限りなく甘いものかも
だって助けを求めれば応じてくれるのだから
.
遠慮することない 助けてと言っていいんだ
愛の天使であろうと アカの他人であろうと
手伝いたくてウズウズしている者がいるんだ
出来る限りを尽くしたらSОSを発信しよう
いつか機会があれば
海を見れたらいいね
永劫の時の流れの中
寄せては返す波の音
通り過ぎる一瞬の命
だから共にいる間に
永遠を感じていたい
いつか海を見る時に
思い出せたらいいね
かけがえのない時を
波打っていた鼓動を
作り話だと思ってもらっていい
異星から来た男女にあったんだ
男性はとても繊細で優しいけど
瞳はすべてを見通すように深く
女の人はクールでボーイッシュ
でも瞳の奥に慈愛を湛えていた
真の男らしさは真綿に包まれて
究極の女らしさは凛々しく佇む
粗暴さや女々しさは進化の途上
彼ら彼女らは何も押し付けずに
距離を保って地球の民を見てる
最も弱い人たちに寄り添う姿に
性を超えた神聖さを感じたんだ
命が永遠なら退屈
限りあるからこそ
輝いて生きられる
君にそういう人は
井の中の蛙のまま
君は壁を越えたい
夢想と言われても
見上げるだけじゃ
大海は永遠に幻さ
じゃあどうしよう
飛び跳ねるだけさ
本気で天空を突け
それが井の中の蛙
ココロの糸が切れても
本能で追い続けてやる
チェーンが切れたなら
執念の鎖を絡めてやる
ガソリンが切れたなら
この血で走らせてやる
あなたは幸せじゃないと言う
でも幸せだと思われたくない
不幸な自分のまま愛されたい
ありきたりな幸せを望まない
.
あなたは悲しげな顔を見せる
笑顔で人をひきつけたくない
心の深いところに触られたい
楽しい交際などしたくはない
.
ときどきあなたはこう考える
自分は影法師をさがしている
ひとり芝居を演じているだけ
自分の尾を追い回る犬のよう
.
ときどきあなたはふと感じる
そして気のせいだとすぐ思う
すれちがいざまに感じた何か
心だけが振り返っていた瞬間
お花畑の人たちはいう
私にはイイことしかおきないの
「臭いものにフタ」を貫いて
イヤなことはずっと無視して
球から目をそらす空振りバッター
.
真のポジティブは違う
イヤなことにはイイことがある
「雨降って地固まる」と信じて
つらくてもその中に種を探して
球をしっかり見てジャストミート
まぐれ当たりなんてないんだ
「自然は真空を嫌う」
大昔の賢人の言葉は
二千年後に覆された
大気圧の発見により
.
空っぽになったもの
人は心の圧力に負け
すぐに何かで埋める
それが嘘であっても
.
「人間は未知を嫌う」
無名の自分の言葉は
早く覆えしてほしい
愛と勇気の名の元に
道は右か左しかないと奴らはいう
右を選べば生活の安全が保証され
左を選べば一攫千金の機会がある
右を選んだ君はストレスに悩んで
左を選んだ君は恐怖に悩まされた
緑の公園で楽しそうな人達もいる
飴と鞭で飼い慣らされた右の民さ
カッコいい素敵な美男美女もいる
必死で虚像を演じてる左の民だよ
右も左も望まない君は死に憧れる
でも気づけば空想世界に浸ってる
右でも左でもない正面に道はある
君が最初から諦めてた真ん中の道
カモフラージュされた壁を見破れ
君が君らしく生きるのはそこだけ
人間が人間らしく生きる唯一の道
ど真ん中の道を突き抜けて生きろ
大切なものは一瞬
無価値なものは冗長
一瞬は永遠となり
冗長な時空を超える
刹那を悲しむなかれ
時の牢獄に苦しむな
君の想いは永久に
君の幸福はいつまでも
春一番の疾風のような
買い占め客の去った後
米や袋麺に目もくれず
いちごポッキーを買う
嬉しそうに食べていた
友の顔をふと思い出し
衝動的な群衆から離れ
ほっこりしたくなった
箱ではなく徳用袋って
衝動的な爆買いじゃん
どんな男にも
最高にカッコ良くなる瞬間がある
でも本人はナルシストになれない
カッコ良さと一体になってるから
どんな女でも
この世の女神に見える瞬間がある
でも本人はその美しさを感じない
心が女神そのものになってるから
それがやおよろずの神というもの
赤ちゃんなら 腕でしっかり抱く
小さな子には 両の手を差し出す
お年寄りには 片手を差し伸べる
少年たちには 肩をポンとたたく
でも貴方には 小指で触れるだけ
それが貴方は 不満であるけれど
それは貴方が 期待されてるから
指先の示唆で 貴方は何かを悟る
ぼおっとしてたら
あっという間の1年
待ち続けていたら
永遠に思える1時間
かけがえのないもの
一瞬で通り過ぎてく
ぼおっとしていても
一点だけ見ていても
見逃してしまうもの
互いにすれ違ってく
私たちがこの世界で
瞳が触れ合える奇跡
波の引く間に顔を出す
小さなカニの群れのように
穏やかな小春日和には
お年寄りや子供が外に出る
若者たちよ中年たちよ
小さき者たちに道を譲ろう
去りゆく時が近づいた者は
いろいろ見てきたがゆえ
小さなことに幸せを感じる
訪れる未来を迎えゆく者は
ほとんど知らないがゆえ
小さなことに喜びを覚える
いつの間にか人は忘れ
いつの日にか人は思い出す
かけがえのないものは
とっても小さかったことを
澄み切った 夏の青空のような
明るく爽やかで 嬉しそうな子より
曇りがかった 冬の闇夜のような
暗くしめやかで 淋しそうな子 無意識にさがしてた
どこかにいる 君の幸せを
遠くからずっと 願っていても
どこかで微笑んでいる 君の瞳が
みんなを優しく 見つめていても
どこか虚ろで 悲しげな作り笑い かすかに感じてた
君は本当は 子供のように 無邪気で明るくて
雲一つない 秋の空のように どこまでも高く
星空のきらめきの中 笑顔をふりそそいでいたのに
ねえ どなたか・・・
天国から落ちてきた 傷ついた子を見かけませんでしたか
白い羽根の折れた 潤んだ瞳の天使を見ませんでしたか
ねえ 誰か・・・
淋しい笑顔の人を知っていますか
たくさん泣いてきた瞳で 愛想笑いしている子を知りませんか
ああ、いえ 私は
不幸の御つかいではありません
悲しみの天使に
笑顔をもたらしに 遣わされました
本当の 幸せの笑顔を
ちいさなお腹を満たす一杯だけ
全世界の人たちを救うためにも
自分一人が生き延びるためにも
大事なだれかと生きるためにも
ちいさな体を満たすだけでいい
愛に大きさも量も関係ないから
大食いコンテストで競うことは
食べ物を胃腸に流しているだけ
愛に小食な君のままでいいんだ
無価値な自分を恐れている
無力な自分を知りたくない
奴隷であることを誤魔化し
歯車であることを正当化し
生きていくために必要だと
楽をするのは甘えなんだと
お互いに言い聞かせながら
SNSで多くとつながって
世界中の情報を手に入れて
ひとりじゃないと思いこむ
無限の可能性なんて綺麗事
夢は叶うなんて無責任な嘘
君のことを知ってもいない
言葉のプロ達に騙されるな
生きてる時間は限られてる
若者は瞬く間に老人になる
日々を生きるだけのために
君は生まれてきてはいない
君が忘れてしまってること
君を突き動かすものは何だ
命に代えても譲れないもの
流されて見失っていたもの
それにいま気づいてほしい
君は無駄に死んじゃだめだ
何をしたらいいのか分からないとき
そのまま何もしないでいつづけたら
何かしたい人の道具にされてしまう
ひっぱってくれる人が好きな女性は
けっきょく振り回されてしまうだけ
どうしていいのか分からないときは
いちばん危険なんだって自覚をして
とりあえず何かをするか姿を隠そう
ひきこもってしまう人は弱くはない
仮面をつけて別人を演じるのもいい
何をどうしたらいいのかを知るには
防御をしながら攻撃の準備も進めて
小さなパンチを少しずつ強くしよう
そしていつかは捨て身の賭けに出る
あんがい簡単には死なないものだよ
怪我を負ってもどこか満たされてる
最後に勝てるかどうかは分からない
でも悔いは残らないと思わないかい
過去に戻る 誰かと体が入れ替わる
人気の映画やドラマの鉄板のテーマ
できるならやり直したい過去があり
自分以外の人になってみたい憧れが
フィクションの世界を求めるのかな
タイムマシンが本当に実現可能なら
未来からすでに誰かが来ていたはず
ヒーローやヒロインに変身する物語
何かの分野で成功すれば実現する夢
2.5次元のスターだって可能性はある
現実逃避と夢見る心は紙一重だけど
あきらめないで進み続けていく限り
最後はどうなるかは分からないよね
未来への希望を失わないでいる限り
いま生きていることが幸せに思える
ただそれだけを伝えてきた人がいた
義務や偽善でボランティアを始めても
実際にやってみると奉仕は快感になる
誰かの役に立つことで感じる存在意義
素敵なことだけどそれって洗脳と同じ
体を動かしてると悩みは少し麻痺する
実は健康に悪いランナーズハイと同じ
この惑星の自然には深淵な叡智がある
見事なまでに葉っぱに擬態できる昆虫
寝ている間も休みなく働く心臓や胃腸
だから自然は素晴らしいと誰もがいう
なぜ手放しでそんなに美化できるのか
擬人化して自己陶酔する詩人みたいに
叡智があるならそこには作為がみえる
それを創造主と呼んで宗教にする前に
生身の誰かの仕業だとなぜ疑わない?
この星の自然が自然じゃないとしたら
問題の根本原因と解決策はそこにある
確かめようのない問いはタブーとなる
自然に従うのが生き物の生来の生き方
自然を守る者、畏怖する者、讃える者
誰もが自らを自然の子だと信じている
エデンの果ての大地に実る禁断の果実
その正体を暴こうと無謀な賭けに出る
そんな愚か者が一人ぐらいいてもいい
先輩に対し敬意を払っても
後輩に上からものを言うな
たかが数年、数十年の差だ
数千万年単位で魂を感じろ
生まれて数か月の動物すら
飼い主より賢かったりする
年の差でマウントを取るな
表層の知識で優位に立つな
ちっぽけな世界で生きずに
明後日より先の宇宙を臨め
年下を対等以下に見る者は
最も恥ずべき人間だと知れ
そして男は女を永遠に敬え
刹那的に生きている人
永遠性に価値をおく人
前者はモノにこだわり
後者は心を大事にする
意識高い系と低い人達
本当に分かれてるのか
永遠は刹那に優るのか
モノは心より劣るのか
何の為に肉体はある?
何の為にモノを持つ?
悟って悠々と過ごす者
短い生涯を駆け回る者
寿命が尽きて死んだ後
どこかで目覚めるなら
悟った者はまた現世で
モノを軽視して生きる
刹那を生き抜いた者は
期せずして目を覚まし
一段上のモノの世界で
また刹那を駆け抜ける
二極化する進化への道
君の裸を見たいと思わない
お気に入りの服の君がいい
君の心を覗こうと思わない
奥深くにいる君を知りたい
裸になると僕は君を見失う
体が君を抑え込んでしまう
好きな服のほうが君らしい
感情や考えは君のごく一部
本性だと思ってほしくない
君は本当の自分を知らない
老人ホームの昼食時間
食堂に賑やかに響く声
それは若い職員のもの
お年寄りは静かに座る
済んだなら片づけるよ
耳元で尋ねる大きな声
待って、私がやります
そっと近づく小さな声
がんばって食べようね
耳元で励ます明るい声
お年寄りがお箸を持つ
ゆっくりと口にはこぶ
食事後のトイレの前は
いつも車いすの大行列
後尾に並ぶ介護職員は
時計に目をやり苛立つ
今日からオムツにして
耳元で命じる大きな声
あ、私が代りますから
そっと近づく小さな声
その人は分かっていた
オムツは世話が楽でも
トイレとは永遠の別れ
一つ尊厳が消えること
職員の午後の休憩時間
楽しく談笑する輪から
小さな声の主は離れて
うす暗い廊下へ向かう
トイレタイムの名残の
床の汚れを拭き取って
落ちているゴミを拾う
そしてまた輪に戻った
誰も気づいてないけど
片田舎の小さな施設で
ぼくは天使を見たんだ
偶然の一致 - シンクロニシティ
それは単なる偶然ではない
心理学者のユングも認めた科学的な事実である
これは机上の空論ではない
私も身をもって体験した正真正銘の実話である
高校生の頃 - 心労多くして
宿題をしてこなかった私は
休み時間にシャーペンで課題を仕上げていた時
予想外の出来事に遭遇した
シャーペンの芯が無くなってしまったのである
その時にコトンと音がした
横切った級友がシャーペンを落としたのである
私は級友の背に呼びかけた
そのシャーペンを私にしばらく貸してほしいと
級友は快く承諾してくれた
しかしその後に再び予想外の出来事に遭遇した
赤色の芯が入っていたのだ
遠ざかる彼の背中に私は大きな声で呼びかけた
「芯、黒にしてー!」
他人のせいにする人
環境のせいにする人
自分を正当化する人
自分を標準とする人
自らを改めないなら
自ら努力しないなら
運命を切開くことも
答えに近づくことも
永遠にできないはず
落ち込んでる暇など
文句を垂れる暇など
一秒だってないはず
落ち込んだっていい
泣いたりしてもいい
ただ歩みを止めるな
這ってでも前に進め
一ミリでもいいんだ
未来をあきらめるな
どっちつかずの貴方は
いつまでもくよくよと悩んで堂々巡りして
急に発作的に動いては
痛い思いをして後悔することを繰りかえす
中途半端だと説教され
そのとおりだと自覚してさらに落ち込んで
中庸が大切だと諭され
やりすぎてしまう自分の愚かさを恥じ入る
弱気な気持ちを吐けば
上手く操ってやろうと企む者が寄ってきて
生意気な語調で書けば
足元をすくってやろうと小物がやってくる
アメとムチに翻弄され
感情のジェットコースターにしがみついて
明日と未来に期待して
叶わぬ夢を妄想しながら布団にもぐりこむ
貴方が気づくべき事は
それがマインドコントロールだということ
貴方が誇るべき事実は
そんなゲームに馴染めずに生きていること
中途半端のままでいい
ときどき試みて結果を味わってみればいい
吉と出ても凶と出ても
一枚ずつ薄いベールをはがしていけばいい
喜怒哀楽の狂想曲には
さめた気持ちで付き合ってやるだけでいい
相手の目を見据えれば
笑みの奥に怯えた痩せ犬の姿が見えてくる
想いを伝えるのも
想いを受け取るのも
たたずんだまま
ただ遠くを見たまま
ふりむかずに
ふたりの空間に